心霊体験(その2)

2020年1月に精神的心霊現象のひとつである幽体離脱体験を掲載しました。今月は‶その2″を掲載します。私の体験を書くことで、霊的なことに疑念を抱いている人が、疑念の氷が少しでも溶けてくださることを祈ります。そして一層の霊的真実を追求してくださることを希望致します。

 まだ霊訓と出会う前のことです。埼玉に移住する前、雪国に住んでいた時のことです。私は、傍で人の気配を感じながら本を読むのが好きでした。それで行きつけのカフェでコーヒーを飲みながら本を読んでいました。何気なくいつもの疑問が心を占めてくると本の字が虚ろになってきました。‶人間はなぜこの世に生まれてくるのだろう。どうせいつかは死ぬものをなぜわざわざ苦労しなければならないのか。人間は死んだらどうなっていくのか。霊界など本当にあるのだろうか。″そんなことを考えていました。周りの人達の気配などもはや何も感じない無音の状態の中で、一人悶々と自問自答を繰り返していました。

 すると突然目の前が真っ暗闇に包まれ、その中で2つの穴から覗いている自分に気が付きました。向こうには数人の客達が見えました。ビックリするとともに恐怖に襲われました。そしてなぜか  ‶しまった、肉の塊に閉じ込められてしまった。どうしよう、肉の塊から出られない、怖い、助けて・・・″  その間10秒だったか20秒だったでしょうか。その後スーと恐怖感が抜けて普通の自分に戻りました。周りの客達は私の内的異変に気付く人は誰もいません。私は‶今のは何だったのだろう″と不思議に思い、その余韻にしばらくボーとしていました。

 その体験の数年前に夫の母親が80歳で亡くなりました。まだ義母に意識のあるうち私は夫の兄弟姉妹と病院で義母に付き添い、命が消えそうな姿を見守っていました。そして夫が仕事を急遽切り上げて病院に駆けつけてくると、私は夫と交代して家に戻り、まだ幼い子供達にご飯を食べさせ、風呂に入れて寝かしつけました。私は子供達の傍で眠れず、それでも時々ウトウトしていた時、病院にいるはずの義母が寝室に入ってくるのが分かりました。姿は見えないのにハッキリと存在が分かったのです。そして義母は私にハッキリ言葉を言いました。そしてすぐ去って行きました。私は‶お義母さん待って、待って・・・″と言葉にならない言葉で懸命に引き留めようとしましたが義母は行ってしまいました。その時点で私は義母が亡くなったのを悟ったのです。義母はこの世を去る前、何としても私にその言葉を言いたかったのだと思います。

 カフェでの出来事から1年後に「シルバーバーチの霊訓」と出会うことになります。いくつもの心霊体験が「霊訓」で証明され、霊的真実を確信するに至りました。「霊訓」の内容はすべて得心がいくものでした。これまでの霊的なことに対する疑念はすべて払拭され明白になったと思います。この二つの心霊体験と幽体離脱体験から「人間は肉体だけの存在ではなく、死後は肉体を捨て霊体で生き続けること」「地上人はインスピレーションによって霊界人と交流ができること」「人間は元々霊界の住人であり、霊界から地上に生まれてきたということ」これらのことが想像でき、信じることができるのです。

 また私はボーとしている時、空中に無数の銀色の光が舞っているのが見えるようになっていました。体調不良続きの私は、いよいよ目もおかしくなったかと思いましたが、じき死ぬのなら目がどうなろうとどうでもよかった。しかしその後、それが妖精といわれる霊的存在であることは「霊訓」で知ることになります。無数の光はそれぞれに意識があるかのように別々の動きをしています。息を吹きかけても動きが乱されることはありません。人間が移動すると周りの景色は後ろに流れていきますが、その光は私が前進しても後ろに流れることなく面前で舞い続けています。まるで私の前進がその場で足踏みしているような感じです。

 また手から放射されるオーラが見えます。さまざまな色がありますがどれも透き通っていて輝いています。ネガティブな性格や感情(恨み・嫉妬・恐怖心等)のオーラは濁った色になり、透き通った純粋な色はポジティブ(同情心・寛容心・前向きな心等)な感情の表れと思います。活きの良い生命力のある花は、ピンクの花はピンクのオーラを、赤い花は赤のオーラを放っています。それはそれはきれいで大きなオーラを放っています。オーラを読む力は私にありませんが、霊界人は地上人のオーラで性格・霊性を判断しますので、私は出来るだけネガティブな感情を持たないようにしています。真理の理解が深まるとともにネガティブな感情は薄まっていきますが、物質世界にいる以上大変な試練です。

 私は霊的事実には確信を持っています。天使も妖精の存在も信じることができます。生命あるものはすべてオーラを放っていることを信じています。霊界人はオーラで地上人の性質を読み取ることを理解しています。霊的体験があるゆえに私は「霊訓」だけが霊的真実を語っていると断言することができます。それからは「霊訓」を学ぶことに夢中になり、確信を深めることになったのは言うまでもありません。このブログが霊的なことに、いまいち納得がいかない人のために少しでもお役に立てるなら幸せに思います。それでも拒否してくれても構いません。地上の宗教はこれらの霊的真実をビックリするくらい分かっていません。霊的無知は人間にとって最も重要な霊的成長の道を閉ざしてしまいます。

 心霊現象の目的は霊的事実を証明することです。その事実に基づいて霊界最奥の神秘を披露し、この地上に霊的同胞社会を実現させるという壮大な計画があります。シルバーバーチはその実現のために多くの道具が欲しいと言っています。私は我先に手を挙げたいと思います。

*なおこれらの引用にあたってはスピリチュアリズム普及会の許可を得ています。

宗教の観点から見たスピリチュアリズムの全体像 その2

キリっと身の引き締まる冷たさを伴って新鮮な空気を漂わせた早朝、初めて寄せ植えをしたプランターが八種類の小さい花々を咲かせています。これも神様が造られた命です。摂理に従ってそれぞれの形に色を添えて可愛さを競っています。このベランダの向かいには杉並木があり、その合間から紅葉した桜が見えます。春の桜が楽しみです。

 (*10月読書会学習内容です)

スピリチュアリズムによる宗教革命とは、霊的真理の普及によって、地球上のすべての宗教を霊界の宗教に置き換えようとする、大変革の事です。真の宗教とは「神」と「神の摂理」を信仰対象とします。イエスは信仰対象ではなく、地上人の正しい生き方のお手本とすべきです。正しい生き方とは霊的成長を目的とし、摂理に一致した日常生活を送ることです。その摂理には「霊優位(霊主肉従)の摂理」「利他性の摂理」「カルマの摂理」が存在し、その中で「利他性の摂理」が最も重要となっています。霊的成長のための実践項目とは、それぞれ「霊主肉従の努力」「苦しみの甘受」「利他愛の実践」です。これらが霊的成長を促すための宗教の教義とされなければなりません。霊的コントロールによって霊主肉従となり、苦難を乗り越え、利他愛で生きること、これこそが真の宗教です。その点でこれまでの宗教は、霊的無知のため正しい神観を持てずすべて失格です。

 シルバーバーチは「サービスに優る宗教はない」と教えてくれています。それは見返りを求めない純粋な無償の奉仕を示しています。地上の宗教での他力救済的生き方では霊的成長は望めません。自らが多くの苦難の体験を通して、魂を磨いていく自力救済的生き方こそが神の分霊(ミニチュアの神)を顕現させていくことになり、神に近づいていくことであり、幸福へ至るためのプロセスなのです。宗教とは本来、人類の霊的成長を促すものでなければなりません。それに反するものはすべて間違いであり、害以外の何ものでもありません。一人一人の霊的成長が拡大することでスピリチュアリズムの最終目的である霊的同胞社会が確立されていきます。

 地球上の宗教を一掃し、霊界の宗教を地上に確立することが宗教革命であり、これまでの革命とは次元が異なります。宗教革命であれ、社会革命であれこれまでは武力闘争・流血が付きものでした。スピリチュアリズムの宗教革命による武器は「霊的真理」であり、流血とは無縁です。霊界から地上に真理をもたらすところから始まり、時期のきた人が真理を受け入れ、それが長い年月をかけて地上に真理が浸透していきます。それに伴って地上の宗教は徐々に消滅していく・・・それがスピリチュアリズムの宗教革命です。根本からの大変革には何百年~千年の時間をかけて確実に進展していきます。その時こそ人々は霊的牢獄から解放され霊的自由となります。

 シルバーバーチは宗教革命を‶魂の革命″と呼び、それは必ず成功すると言っています。すべては霊的真理を知り理解を深めた地上のスピリチュアリストにかかっています。スピリチュアリストは地上の道具として重要な位置にあり責任があります。完璧な道具になるほど、また、その道具が増えるほど霊力が強まり、宗教革命達成が早まることになります。シルバーバーチは「もっと多くの道具・多くの人材が欲しい。地上の道具がなくては何もなし得ない」と言っています。スピリチュアリストは道を切り開く立場にあります。霊界人の手足となって献身的に働く多くの道具が望まれています。スピリチュアリズムは地上に真の幸せをもたらすための宗教革命です。それは地上の宗教を霊界の宗教に置き換えることであり、これこそがスピリチュアリズム(超宗教)なのです。人類の幸せのため一身を捧げ高級霊の道具として働けることは、価値ある人生を歩むことになります。

 ——シルバーバーチの言葉——

「私たちが忠誠を尽くすのは、一つの教義ではなく、一冊の書物でもなく、一つの建造物でもなく、生命の大霊とその永遠なる摂理です。」(教え上)

「宗教とはサービスです。これはもう何度繰り返したか分からないほど、何度も申し上げています。サービスに優る宗教はありません。サービスは霊の通貨です。分け隔てなく、すべての人に、愛と慈しみの心で臨むことができれば、あなたは最高の意味において、‶宗教的な″人間であると言えます。最高の神性を顕現しているからです。元来は、それが全宗教の基盤であらねばならないのです。」(啓示)

「私たちは常に霊的真理の宗教的意義を示そうと努めています。なぜなら地上人類がその霊的な重要性を認識すれば、戦争や流血による革命よりも、はるかに大きな革命が生じるからです。それは‶魂の革命″と呼ぶべきものです。地上のすべての人間が霊的存在としての本来の権利——霊の自由を享受する権利を手にすることになります。そのときには何世紀にもわたって人々の魂の足かせとなってきたものが、すべて取り払われることでしょう。」(教え上)

「しかし間違いなく言えることは、新しい世界の種子がすでに地上界に根付いているということです。既得権力の座に安住している者たちがいかなる策を弄しても、それは功を奏さないでしょう。」(教え上)

「あなたは、今まさに崩れつつある世界に身を置いていることを自覚しなければなりません。新しい秩序による世界、真の意味での天国が到来する時代の幕開けを見ているのです。その誕生には、痛みと苦しみと涙がともなうことでしょう。しかし最後には、大霊を中心とした世界が築かれるようになります。あなた方一人ひとりが、その新しい世界を招来する手助けができるのです。なぜなら、すべての人間は大霊の分霊であり、大霊の仕事の一翼を担うことができるからです。」(教え下)

 *なおこれらの引用についてはスピリチュアリズム普及会の許可を得ています。

宗教の観点から見たスピリチュアリズムの全体像 その1

9月、コロナ感染パンデミックの最中、又猛暑の中、私と娘夫婦は引越しに汗と体力を労しました。10年間は住む予定だった前のマンションは、家主の競売の関係で否応なく追い出されてしまった感じです。結局2年で転居になりました。引っ越すマンションは壁も床も畳も張り替えられ、キッチンと洗面台は新しい物に替えられ、ベランダも専門業者が掃除したと思われるほど綺麗になっていて、気持ちよく新生活をスタートできます。マンションの隣は和食レストランがあり、真向かいにはスーパーマーケットがあり、その両隣りには焼肉店(用はありませんが)と寿司店が並んでいます。駅にも近くなりました。そのマンションは一階が半地下になっており、我が家は2階ですが、中2階という形で階段が6段しかありません。老体の私には有難いことが多い環境の住処です。ここで時期のきた同胞と出会いたいと願っています。

 (*ここから9月度読書会の学習内容です)

宗教の観点から見たスピリチュアリズムの定義は、「霊界主導の人類史上、最大の宗教革命」「霊的真理による地球上、最大の宗教革命」です。7月読書会まで学習した救済の観点から見たスピリチュアリズムの定義も、「霊界主導」と「霊的真理」が基本であり絶対です。スピリチュアリズムによる宗教革命とは、「霊的真理の普及によって、地球上のすべての宗教を霊界の宗教に置き換えようとする、宗教の大変革」のことです。

 地球上の宗教は、霊的に見るとすべて失格です。霊的な知識は何も知らず、間違った教えを説くことで人々の魂を霊的牢獄に閉じ込め、宗教の目的である「霊的成長」をなおざりにしています。人間に幸せをもたらすものは霊的成長であり、それを妨げる教義は「魂の病」をもたらします。組織にとって都合のよい教えを説き、組織エゴを増大させ、戦争・紛争などの悲劇をもたらしています。宗教は本来、人々の心を一つにして幸せにするものです。地上の宗教は‶人類の敵″であり人類にとって存在しない方がよいということになります。

 霊界の宗教は、700億を超える霊界人全員が「唯一・共通の宗教」を信じています。「神」と神の造った「摂理」を信仰対象とし、すべての霊が神の摂理による支配を認識しています。摂理に一致した奉仕の生き方がそのまま信仰実践になっています。霊的成長に関わる摂理には「利他性の摂理」と「カルマの摂理(原因と結果の法則)」があり、「利他性の摂理」が最も重要となっています。地上の宗教のように宗教組織や宗教形式はなく、あらゆる点で地上の宗教とは正反対です。

 人類のほとんどは地上の何らかの宗教を信仰しています。スピリチュアリストの中にも『シルバーバーチの霊訓』と出会うまでは、教団に忠誠を尽くしてきた方がいることと思います。私も一生懸命教会に通い家庭の平和と家族の健康を祈り、布教とお布施に労力をつぎ込んできました。そして宗教同士、宗派同士の醜い争いに乗じて、自分の信仰が最高であると信じていました。しかし霊的無知である以上、どれほどの信仰心を持っていても魂の向上は望めないことが分かります。

 『シルバーバーチの霊訓』によって、宗教とは霊的成長を促す教えを説かなければならないことが分かりました。それには霊的真理の受け入れが必要であり、真理の正しい理解により正しい生き方を実践することで一人一人の霊的成長が叶います。それが拡大することでスピリチュアリズムの最終目的である霊的同胞世界が実現します。神の摂理(霊的真理)は物質至上主義で生きる地上人には厳しい規律ですが、その裏には人間の霊的成長を願う「神の愛」が存在します。

 人間の本質は神から与えられた「ミニチュアの神(神の分霊)」です。それを顕現させるには厳しい試練によって磨かれなければなりません。「霊主肉従の努力」「利他愛の実践」「苦しみの甘受」、これが霊的成長を目指す者の実践内容です。利他愛を実践するには先に「霊主」になっていることが必須条件です。霊主になってこそ最も重要な「利他愛の実践」が可能になります。霊界では肉体がないため「霊主肉従の努力」は当てはまりません。霊界人は互いに奉仕し合うことで、それがそのまま信仰実践になっています。霊界ではそれが常識であり、絶対忠誠を捧げるべきは「神」と神の造られた「摂理」であることをすべての霊が確信し実行しています。

 知識には責任がともないます。霊的真理の‶点の理解″でも‶部分的理解″でもなく、スピリチュアリズムの全体像を‶トータル的・統括的に理解し本質を見抜くことが必要″とされています。スピリチュアリストを自認する私は、霊界人の立場に立って全体を眺めるという霊的視野を身に付けて、霊界人の願い・イエスの願いをくみ取り、精一杯道具としてお役に立つ生き方をして価値ある人生を歩みたいと切に思います。

 ——シルバーバーチの言葉——

「宗教の教義(信条)による束縛は、地上界の悲劇の一つです。それは重い疫病よりも悪質で、肉体の病気の苦しみよりも、はるかに酷い苦痛をもたらします。なぜならそれは‶魂の病″を生み出し、霊に目隠しをしてしまうからです。」(教え上)

「地上には永い間、あまりにも多くの宗教が存在し、それぞれに異なる教えを説いてきました。しかし、それらの宗教が最も大切にしてきたものは、実際には何の価値もありません。(中略)いたずらに人類を分裂させ、障壁をつくり、国家間、さらには家族間にも、無用の争いを招いてきました。論争を引き起こし、混乱と不調和を助長することばかり行ってきました。神の子供たちを一つに結びつけることに失敗してきたのです。」(Silver Birch Anthology)

「私が非難しているのは‶組織″です。組織が真理への道を閉ざし、古い慣習を温存し、精気みなぎる霊力が顕現するための場所を奪い去っているからです。そんな教会に、どうして霊力が顕現できるでしょうか。」(教え上)

「教義は必ず魂の足かせになるということを忘れないでください。教義を重んじることで立派になれるのではありません。教義を無視しても立派になれるのです。キリスト教では教義の名のもとに、殺し合いと火刑を行ってきました。魂を縛るもの、魂を閉じ込めるもの、魂の自由な顕現を妨げるものは排除しなくてはなりません。」(教え上)

「私たちの前途には奉仕(サービス)の分野がいくらでも広がっています。私たちの行く手には、古い慣習を捨て、過去の信仰に頼らず、懐疑に耐え得る真理を求めながらも、どこへ向かえばよいのか分からずに迷っている多くの人々を救うことができるという喜びが待っているのです。そうした人々にこそ霊的真理と霊的摂理をお届けするのです。内部に宿る霊的資質に気づかせ、自分たち自身も大霊であるということを理解させてあげるのです。それによって彼らは、激怒し復讐心に燃える神の前にひれ伏すような卑屈な信仰を捨て去るようになります。」(教え上)

 *これらの引用についてはスピリチュアリズム普及会の許可を得ています。

「新型コロナウイルスによる災禍とスピリチュアリズム№2」を学んで

スピリチュアリズム普及会ホームページ・インフォメーションより)

世界的パンデミックを引き起こした新型コロナウイルス禍は、中国の世界支配の野望を明らかにし、一党独裁国家の正体を世界に知らしめることとなりました。‶一帯一路“戦略によって発展途上国を経済援助すると見せかけて、中国の支配下に置くという罠を仕掛けています。また軍事拠点拡大のため南シナ海東シナ海に進出し、周囲の国々の非難を浴びています。軍事戦略の中には日本の尖閣諸島や沖縄を奪うことも含まれています。また中国国内では少数民族に対して人権弾圧(チベット問題・ウイグル問題)を行っています。中国の強引で身勝手な言動はすべて、世界制覇という野望を達成するためだったのです。正に物質欲から派生した利己主義の極みです。

 アメリカをはじめとする多くの国々は、自国の経済的利益のために積極的に中国に進出し、結びつきを深めていくことで、中国を経済大国に押し上げてきました。アメリカはトランプ政権になって初めて‶対中強硬路線″を取るようになり、米・欧米諸国はやっと中国と距離を取るようになりました。しかし中国の本性と下心に気づいた今でも、日本企業の一部は‶金儲け″という欲望達成のため中国進出を決めています。日本政府や日本企業は中国に対して毅然と対峙すべきと思いますが、なぜ日本はそこまで優柔不断なのか苛立ちを感じます。

 シルバーバーチは地上世界の悲劇に対して「これから地上には、崩壊や多くの大変動があるでしょう。暗黒と苦悩の時代の到来のように思えるかもしれません。しかし、そうした変動の背後には、地上世界を進化させようとしている大きな力が存在しているのです。」(教え上)と言っています。新型コロナウイルス災禍についても、背後に霊界からの組織的働きかけという「霊的事実」があるということです。スピリチュアリストはいつでも、どんな悲劇と思えることも、霊的視野で見なければなりません。

 すべての悲劇は人類が「霊的無知・物質中心主義・利己主義」という「神の摂理」に反した生き方を続けた結果です。しかし今回の出来事を通して変化することになるのは、物質次元でのごく表面的な部分にすぎず、人類の営みが物質次元から霊的次元にいたらなければ、社会を根底から変えるようなパラダイムの転換は起こりません。「中国に対する敵対スタンスを一刻も早く確立すること」——これが今回のウイルス災禍を通して、日本国家に示された教訓ということです。「霊的無知」は魂の病気であり、物質次元の悲劇よりはるかに深刻な問題です。

 スピリチュアリストには霊的視点に立って災禍を受け止め、平静さを保って人生を歩むことが望まれています。霊的真理によって、死は悲劇ではなく、霊界で新しい生活を始める‶喜びの時″と学びました。人類の「霊的成長」のために人生を捧げる人間は、霊界からの導きの中で決して飢えて死ぬようなことにはなりません。「霊的視点」に立って自分自身と世界を眺めるなら、新型コロナウイルス災禍の中にあってパニックに陥ることなく、平静さを保つことができます。スピリチュアリズムが霊界主導の「地球人類救済計画」である以上、日本が‶スピリチュアリズム大国″としての道を歩んでいくなら、霊界から全面的な応援を得られます。

 日本は霊的先進国と言います。それでも数ある星の中で地球は下から2番目に霊的に低いということは、日本も多寡が知れる程度ということです。政治・経済・教育・あらゆる面で霊的真理を取り入れた営みが必要です。「霊的成長」を促すような営みでないかぎり、霊界が望む本当の霊的先進国にはなれないということだと思います。現状の地球上の悪幣の数々を見ますと、やはり霊的同胞社会実現には、数百年から千年の歳月が必要ということに納得してしまいます。改めて「霊主肉従の努力」「利他愛の実践」「苦難の甘受」の重要性を実感します。霊的真理の普及が急がれます。‶霊の力″に感謝し頼りとしつつ、道具としての資質を磨いてお役に立てるようになりたいと思います。

 ——シルバーバーチの言葉——

「死ぬということは決して悲劇ではありません。むしろ地上で生きている方が悲劇です。大霊の庭が利己主義と強欲という名の雑草で足の踏み場もない状態になっていることこそ悲劇なのです。」(教え上)

「物的なものはいかに高価なものであっても、まったく価値はありません。今は物質界にいる皆さん方も、これから霊の世界で計り知れない歳月を生き続けます。そして(中略)知識や叡知が、地上で物的身体のために一生懸命に求めていたものよりも、はるかに貴重なものであることを実感するようになります。」(教え上)

「物質的な惨事に遭遇すると、人間は霊的なものに目覚め始めるようになります。物的な手段がすべて失敗に終わったとき、ワラをも掴む思いでそれまで試みられてきた制度を吟味し、そこに頼れるものがないことを悟ります。

そこに至ってようやく霊的真理の出番となり、新しい世界の構築が始まります。大霊の摂理が正しく運用される世界です。そこへ至るまでには大きな混乱は避けられません。」(教え上)

 *詳しくはスピリチュアリズム普及会ホームページ・インフォメーションをご参照ください。

*なおこれらの引用にあたってはスピリチュアリズム普及会の許可を得ています。

「『シルバーバーチの霊訓』を中心とするスピリチュアリズムの確立を!」を学んで

(*2020年7月読書会学習内容)

地上のほとんどの国は自国の利益第一主義です。中でも特に、一党独裁国家である中国は凶暴さにおいても一番で、核兵器という最大の軍事力と経済力を誇り、他の国々を威圧しています。また海上にまで自国の領土を広げようと、近隣の国々を脅しています。それに続く核保有の危険な国々は他にいくつもありますが、そんな中、たった一つの‶霊の力″の働きかけがなかったら、核兵器を用いた第三次世界大戦によって、何十億もの人間の大量殺りくに至っていた・・・という事実を知りました。

 ‶霊の力″とはスピリチュアリズム運動を指しています。イエスを中心とした高級霊団による地球人類救済運動(スピリチュアリズム運動)が計画されなかったら、すでに人類は自滅の道をたどっていたと思うと、高級霊たちの自己犠牲によるこれまでの働きかけに感謝の思いでいっぱいになります。そしてそのことを知った地上人には、「霊界の道具」として高級霊と一緒に人類救済という大事業を成し遂げていく責任が発生します。それは霊的無知を追放して「霊的真理」を地上世界にもたらすことであり、イエスの決意を地上世界で実行することです。

 地上世界の悲劇の元凶はすべて、人類の「霊的無知」に集約されます。「霊的真理」は霊界通信によって地上に降ろされた『シルバーバーチの霊訓』が土台となっており、それはイエスから発せられたものです。霊界が認める本物のスピリチュアリストとは、「『シルバーバーチの霊訓』の内容を正しく理解し、それを実践する人間のことです」とのシルバーバーチの言葉があります。人類が救われるには、霊的真理の認識が単なる現象レベル・知識レベルではなく、信仰実践レベルのハイレベルスピリチュアリズムに至ることで実現します。

 イエスをはじめとする高級霊たちの願いは、『シルバーバーチの霊訓』を中心とするスピリチュアリズムを地上に確立することです。それは「霊的真理(神の摂理)」を日常生活の中で実践することを通して達成されます。‶信仰実践″としての真のスピリチュアリズム確立の成就こそがイエス高級霊たちの願いです。これまで「救済の観点から見たスピリチュアリズムの全体像」を、時間をかけて学んできた訳はそこに理由がありました。読書会は、独学では絶対得られない深い理解と霊的成長ができる唯一の存在であり、ハイレベルスピリチュアリストを目指す者のためにあります。そこに導いていただいたことに強い責任感を感じます。

 また地上の暗黒化が霊界の低層界に多大な影響を与えているといいます。物質中心主義・利己主義で生きる地上人はそのことを一瞬なりとも頭をかすめません。地球人類救済計画実現には、「霊的真理」の普及以外に方法はありません。‶地球人類を何としても救いたい″との高級霊たちの犠牲と、熱い思いを絶対に無駄にしてはならないとの気持ちで、道具としての人生を全うしてまいりたいと思います。そのためには真理を正しく理解し、正しく生活に活かして自らを救済するという自力救済(霊的成長)が先決です。その上で一人でも多くの人に真理を伝えていくことが道具としての役割となります。

 ——シルバーバーチの言葉——

「地上世界は、たった一つの重大な原因によって、着実に改善されております。その原因とは、‶霊の力″が働きかけているということです。霊力が注がれた場所、有能な道具(霊媒・霊覚者)を通して霊力が顕現したところには、必ずや霊的刷新の仕事が始まり、その仕事を通して物事の価値観が徐々に変わってまいります。今からほぼ1世紀前(1848年のハイズビル事件)に始まった、大々的な組織体制のもとでの霊力の降下がなかったならば、地上世界はもっともっと深刻な事態に陥っていたはずです。偉大なる影響力が全世界に働きかけてきたからこそ、この程度で済んでいるのです。」(The Seed of Truth)

スピリチュアリズムとは——「霊界主導の地球人類救済計画」です。これがスピリチュアリズムについての最も端的な定義です。そして私たちスピリチュアリストは、そのスピリチュアリズム運動を進める地上の兵士なのです。私たち地上のスピリチュアリストは、霊界の大霊団の地上の道具として働くことによって地上世界を変革し、地球人類を救済するという最高の奉仕に参加することができるのです。スピリチュアリストには、「霊界の道具」として霊界の人々と一緒に人類救済という大事業を成し遂げていく使命が与えられています。他の人々に先駆けて霊的真理を知ったことで、一般人にはない全人類に対する責任が発生しているのです。」(インフォメーション№33)

「霊界主導のスピリチュアリズム運動は、『シルバーバーチの霊訓』に代表される高級霊訓を地上にもたらすことを目的として進められました。スピリチュアリズム運動の指揮を執っているイエスの願いは、地上に『シルバーバーチの霊訓』をもたらすことであったと言っても過言ではありません。その願いに応えるためには、地上のスピリチュアリズム運動を『シルバーバーチの霊訓』を中心とするものにしなければなりません。」(インフォメーション№33)

 *詳しくはスピチュアリズム普及会ホームページ・インフォメーション№33をご参照。

*霊的真理の深い理解を希望される方は、東京スピリチュアリズムサークル(東京会場・埼玉会場)までご連絡ください。

*これらの引用にあたってはスピリチュアリズム普及会の許可を得ています。

新型コロナウイルスによる災禍について

(*スピリチュアリズム普及会ホームページ・インフォメーションより)
元々ウイルスなどの微生物は、人間や動物の体内で生息しており、共に共存・共生関係にあります。ウイルスは‶生態系″維持の陰の主役であり、人間をはじめとするあらゆる生命体が存続するために必要不可欠なパートナーなのです。有益なパートナーを有害な存在に変身させてしまったのは、人間の愚かで間違った行為(人間中心の政治・経済・科学などの営み)です。人間が「自然法則(摂理)」に一致した生き方をし、自然界と調和を保っていたなら、今回のようなウイルス禍は発生しませんでした。しかしこうしたウイルスによるパンデミックの悲劇は、「自然界との調和を取り戻し、微生物との共生関係を修復する作用」であると言えます。新型コロナウイルスは人間の利己的・自己中心的な生き方によって奇形化させられ、‶人類の敵″に仕立てられてしまった被害者なのです。
——シルバーバーチの言葉——
「人間が正しく生きているとき、こうした問題(微生物による病気の発生)は起きないでしょう。人間の生き方は、地上の環境のすべてに反映するのです。人間が生き方を正せば、克服できないような問題は生じなくなります。人間の行為と環境との間には密接な関係があります。」(LIFT UP YOUR HEARTS)

中国という地球人類の醜さを凝縮した国家から有害なウイルスが発生したのには、必然的な霊的理由があったのです。すべての病気は、自然法則に反した不自然で不調和な生き方から発生するものなのです。これが「人間の間違った生き方が、人間に害を及ぼすウイルスを発生させることになった。」というシルバーバーチの言葉の意味なのです。自然界とそこに存在するもののすべてが、「利他性の法則」によって支配されています。それに反した利己的・自己中心的な生き方をすれば、自然界との調和が崩れることになり、それによって自動的に人間に苦しみや痛みがもたらされるようになるのです。人間の利己性が自然界との調和を崩し、自然環境を破壊して‶生態系″という調和システムに悪影響を及ぼすのです。

また人類が肉食に代表される‶動物虐待″という利己的行為をしているかぎり、感染症はなくなりません。今回のウイルス禍が収まっても、必ず時をおいて別の感染症が発生するようになります。人間は、‶自然環境破壊・生態系破壊″の加害者であり、その結果‶自業自得″のツケとして、新型コロナウイルスの災禍に見舞われたのです。この20年の間に人類は、コロナウイルスによって3回も攻撃を受けているのです。そのうちの2回が‶中国発″の流行です。地球上で最も「神の摂理」に反した場所、利己性と強欲さが支配する地球の恥部というべき場所から、人類全体に波及するようになっているのです。

現在ウイルスの合成は医学的目的だけにとどまらず、‶生物兵器″として世界の多くの国家によって極秘裏に研究が進められています。「神の摂理」に最も反した行為であり、悪質であり、エゴの極みというべき行為です。新型生物兵器とワクチンを手にすれば、核兵器に匹敵する強力な軍事力を持つことになり、核兵器を使わずに世界を威圧する力を持つことが可能になるのです。‶モノとカネと軍事力″に訴え、他国を支配しようとする中国は、世界の中でも最たる‶エゴ国家″であり、自己中心的な国家です。新型コロナウイルス災禍が、地球上で最も摂理に反した利己性の強い国家から発生したのには、霊的な意味での必然性があります。

しかし「霊的観点」から見ると、人間が体験する苦しみの多くは、「神の摂理」に反した生き方のツケ(カルマ)として生じています。苦しみは生き方が間違っていることを教えるサインです。間違いを自覚し、改めるようになれば、苦しみには修正作用としての意味があります。これまで世界を支配してきた‶経済至上主義″によって‶弱肉強食″の醜い状況が展開し、‶貧富の格差″が拡大され、なりふり構わない経済活動によって環境破壊が進みました。新型コロナウイルス禍は、‶グローバルリズム″という狂気的な経済至上主義に強制的に急ブレーキをかけることになりましたが、それは見方を変えると「物欲追求に翻弄されてきた人類に‶警告″が発せられた」ことになるのです。

しかし本格的な経済的悲劇は、これからやってきます。新型コロナウイルス禍が収束した後には大規模な経済危機が到来し、世界恐慌や国家破産が現実となり、人々は苦しみのどん底に突き落とされるようになるでしょう。しかし「霊的観点」に立って眺めるなら、物質中心主義・利己主義を霊中心主義・利他主義の生き方に変えるチャンスと言えます。間違った生活を改善して、スピリチュアリズムが目指す「霊的成長至上主義」へと方向転換するチャンスです。地上人生は霊的成長を目的として生き、霊界へ進級するための準備をする場所です。「霊的成長を最優先する生き方」が神の摂理に一致した歩みであり、これが「霊的成長至上主義」です。

新型コロナウイルス禍は、人類が摂理から外れた生き方をしているところから生じた災禍であり、人間自身が招いた悲劇なのです。‶あらゆる出来事を霊的観点に立って眺める″それがスピリチュアリズムの最大の特徴であり、霊界人と同じ立場に立って考え・判断することです。霊的観点に立つことは、霊的真理を手にしたスピリチュアリストだけの特権と言えます。(*以上、詳しくはインフォメーションをご覧ください。)

ウイルスは生命体には悪いものと思っていましたが、‶すべては神が造られた″ことを思うと、ウイルスにもちゃんとした役割があるのだと思っていました。しかし、「ウイルスは‶生態系″維持の陰の主役であり、人間をはじめとするあらゆる生命体が存続するために必要不可欠なパートナーなのです。」、しかもウイルスを‶被害者″と言っていることにびっくりします。核兵器もそうですが、自然界にあるものをどのように使うかで、人間も環境をも破壊する兵器になりうることを考えますと、それを手にした人間の霊性にすべてがかかっていることが分かります。霊的に無知な国の同胞が引き起こした惨事が、世界にパンデミックを引き起こし、感染者数1000万を超え、死者数50万を超えました。更に収束の気配が見えません。それに、医療もライフラインも整わず、戦争に飢餓にコロナ感染という三重苦の途上国のあまりの惨状を思うと、同胞であっても一党独裁政治の中国の悪質な企みに憎しみが湧いてきます。本格的な経済的悲劇はコロナ感染収束後にやってくるとのこと。生まれてこの方、経験したことのない事態が起ころうとしています。霊的真理普及とそれにそった生き方が、どれほど大事で急がれるかが身に沁みます。しかし、すべてはスピリチュアリズムの最終目的に向かう一過性の出来事です。どんな時でも霊的観点に立ち、冷静な行動が取れるよう自分を律していくのがスピリチュアリストなのだと思い、心が引き締まる思いです。

*これらの引用についてはスピリチュアリズム普及会の許可を得ています。

 

地上は永遠の進化向上の出発点

地上人生を歩む上で、誰もが何らかの困難・苦難に出会い、時にはそこから逃れたいため‶死にたい″とさえ思うことがあります。実は、地上人生は苦難の体験を通して霊的覚醒に至り、霊的成長の基礎作りをするために生まれてきたのが本当の目的です。現在、身体的・精神的に大変な苦痛の最中にある人は、霊的覚醒のチャンスに至っているのかもしれません。至らなくても、少なくとも重要な実りの一環を体験していることに違いありません。

霊的覚醒にはそれなりの苦痛体験ではたどり着けません。命にかかわるほどの重く危険な苦しみを乗り越えて、初めて手にできるものです。あるいは前世にそこまでの経験に達し、今世すでに霊的成長に向かってスタートしている人もいます。霊的に目覚めた人は、地位・名誉・財力・権力とは無縁に「霊的宝」を手にすることになります。そして人間は、物質的存在だけではなく霊的存在であるという、霊的最奥の秘密を知ることになります。その人はシルバーバーチの言葉を読んで、自分の過酷な人生と兼ね合わせて、魂が震えるほどの感動を覚えることと思います。

——シルバーバーチの言葉——
「人生の出来事——時には辛く絶望的であり、時には苦しく悲劇的であったりしますが——その一つひとつが、これからたどり行く道に備えて、魂を鍛える役割を果たしているのです。困難・障害・不利な条件——これらは魂の試練なのです。それらを克服していくことによって魂がいっそう充実し、向上し、一段と強くそして純粋になってまいります。」(道しるべ)
「地上のいかなる体験も、それに正しく対処し正しく理解すれば、必ずや人間にとってプラスになるものを有しております。いったい何の困難も、何の試練も、何のトラブルも、何の苦痛も、何の悩みもない世界が想像できるでしょうか。そこにはもはや進化向上の可能性がないことになります。克服すべきものが何もないことになります。ただ朽ち果てるのみです。」(道しるべ)

スピリチュアリズムにたどり着いた人は、厳しい試練を果敢に乗り越えてきた人です。「霊的覚醒」に至ったことがそのことを証明しています。その人は、これまでの体験を無益ではなく、有益な試練の人生を歩まれてきたのです。良かったことも失敗したことの全て、スピリチュアリズムに出会うために必要な体験でした。自分を見直し人格形成するために必要な試練だったのです。そして事実、これまでの試練を人格形成の基礎作りにしてきました。すべての経験から学ぶことで、これまでの人生は無駄ではなかったのです。

その当時は辛くて苦しくて痛くて・・・そういう人生を恨んで涙にくれたかも知れません。ですが、その経験があったからこそ霊訓に出会い、確信を得、学びと実践によって霊界に認められる存在になれるのです。その意味でその人のこれまでの地上人生は成功でした。これからは永遠の霊的進化向上の道へと導かれます。そして「霊的真理」という手引書を手に、さらなる厳しい学びと実践の努力で、霊的成長を重ねていきます。魂に輝きを増すための旅路であり、理想とする「神」に向かっての、永遠の霊的進化向上の旅路です。それは自分で自分を救うという克己の努力による、自力救済の旅路でもあります。

しかし、決して孤独な寂しい一人旅ではありません。私たちには、地上に生まれる前から深くて純粋な愛で守り導いてくれる守護霊が付き添ってくれています。目には見えなくても摂理の範囲内で、励ましと勇気と援助を与えてくれています。また霊界では、霊的成長をなした私たちを心待ちにしている類魂がおります。肉親よりも親和性の強い仲間たちです。厳しい地上人生を終えた後は、利他愛の充満する美しい霊界へ進級します。自分のためだけの地上人生でないことを心して、一緒に価値ある人生を歩んでまいりましょう。

霊的成長のための必須項目には「霊主肉従の努力」「利他愛の実践(周りの人たちへの利他愛)」「利他愛の実践(真理の伝道)」「苦難の甘受」があります。
*詳しくはニューズレター42号・43号と、思想Ⅲ実践項目1・2・3・4をご覧ください。

——シルバーバーチの言葉——
「人間は、自己との闘いを通して自らの不完全さを克服し、神性の開発が可能になるのです。」(教え上)
「地上の人間は一人の例外もなく、自分の努力で人格を形成し、自分の努力で霊的進化を達成するために地上界へ来ているのです。」(教え上)
「人間は霊的に成長することを目的として地上に生まれてくるのです。成長、また成長と、どこまでも成長の連続です。それは地上だけでなく、こちらへ来てからも同じです。」(教え下)
「他方において忘れてならないのは、人間は無限の可能性を秘めていること、人生は常に暗黒から光明へ、下層から上層へ、弱小から強大へ向けての闘争であり、進化の道程を絶え間なく向上していくものであるということです。闘争もなく困難もなければ、霊にとって征服すべきものが何もないことになります。
人間には神の無限の属性が宿されてはいますが、それが発揮されるのは、努力による開発を通してしかありません。その開発の過程は黄金の採取と同じです。粉砕し、精錬し、磨き上げなければなりません。地上にも、いつかは邪悪の要素が大幅に取り除かれる時が来るでしょう。しかし、改善の可能性が無くなる段階は決して来ません。なぜなら、人間は内的神性を自覚すればするほど、昨日の水準では満足できなくなり、明日の水準を一段高いところにセットするようになるものだからです。」(スピリチュアルメッセージ)

*これらの引用にあたっては、スピリチュアリズム普及会の許可を得ています。