霊的人生とは

a.keyword { border: 0 !important; text-decoration: none !important; pointer-events: none !important; cursor: default; color: #5A5A5A; }

(*スピリチュアリズム普及会ホームページ[思想Ⅲ]より)
シルバーバーチの霊訓」に代表される高級霊訓との出会いは、「霊的成長」という魂の救済に至る最も優れた手引書・案内書を手にしたということを意味しています。ただし霊訓は、どこまでも霊的成長のための‶道しるべ″であって、それを理解しただけでは霊的救いを得ることはできません。霊的成長という人間にとっての最高の宝は、「霊的真理の実践」を通してもたらされるものです。霊的真理に基づく信仰生活、霊的真理を指針とした日常生活を営むことは、物質世界に身を置きつつも、霊性人間性を高める‶霊的人生″を歩むことであり、「霊的成長」という地上人生の目的を実現する道そのものなのです。

スピリチュアリズム人生とは‶霊的人生″のことであり、それは「神の摂理」に一致し、宇宙・自然界と調和しようとする努力のプロセスとも言えます。摂理から外れた行為は「カルマ」となり、苦しみの体験によって償うことになります。摂理に一致し、神に近づいた分だけ、魂の幸福・魂の喜びを得られるようになります。‶スピリチュアリズム人生″とは——霊的真理の実践によって「神の摂理」に調和し、神に近づき、人間としての真の幸福に至る道と言えます。

スピリチュアリズム人生=霊的人生(地上にいながら霊界人に近い歩みをすること)>
●霊的真理を忠実に実践する生き方
●霊的真理に基づく信仰生活
神の摂理に一致して霊的成長をする道
●神に近づき本当の幸福に至る道

私たちが‶スピリチュアリスト″として霊界から認められるかどうかは、日々の生活の中で霊的真理を実践しようとしているか否かで決まります。真理を手にしながらも知的好奇心のレベルにとどまっている人間は、本物のスピリチュアリストとは認められません。スピリチュアリストは、徹底した‶実践主義者“であり、真理を知っている分だけ自分自身に厳しい内容を課さなければなりません。スピリチュアリズム人生とは、真理を実践するための苦しみや困難・障害との絶え間ない闘いの道なのです。「苦しみつつ実践の努力に励む者だけが本当の宝を手にすることができる」——それが神の摂理なのです。スピリチュアリズムは決して、安易な生き方も安っぽい幸福論も説きません。

では、霊的人生(スピリチュアリズム人生)とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。霊的人生を歩むうえでの実践内容は、最も重要な「3つの柱」と「基本的な実践4項目」から成り立っています。
<実践項目3つの柱とは>
1、霊優位(霊主肉従)の努力
2、利他愛の実践——隣人への利他愛
2、利他愛の実践——霊的真理の普及活動(伝道) *利他愛の実践は二通りあります
3、苦しみへの正しい対処
  *利他愛実践の延長として「サークルづくり」と「霊性教育」があります
<高次の霊的人生を歩むための秘訣、3つの柱を強化するための4つの項目とは>
1、 道具意識
2、 犠牲精神
3、 霊的視野
4、 祈り

「霊的真理の実践」というスピリチュアリズムの‶霊的人生″は、厳しい内面の闘いを乗り超えていくプロセスでもあります。真の勇気と忍耐が要求される克己の歩みです。スピリチュアリズム人生の障害や困難は、外部からの敵対・妨害という形で迫ってくることもあり、霊的人生を歩むうえでは、こうした敵対勢力との戦いは避けられません。正々堂々と敵対勢力を迎え撃ちこれを克服していくことは、スピリチュアリズム人生の一部分と言えます。(以上が学習内容です)

シルバーバーチの霊訓」と出会った時がスピリチュアリズム人生の出発点であり、最高の宝である「霊的成長」は、「霊的真理の実践」にまで至って初めて目的を達成することができます。つまり「霊的真理」を‶正しく理解″し、‶正しく実践″することが最大の条件ということです。それが出来たなら、地上にいながら霊的人生を歩めることであり、地上人生中に「霊的成長」が可能になります。一人一人の霊的成長が地球規模で広がることで、スピリチュアリズムの最終目的である、神を人類の‶霊的親″としての「地上天国化・霊的同胞世界」が実現することになります。

スピリチュアリストは霊界の道具として、スピリチュアリズムに貢献できる立場にあります。そして自己救済ができるとともに、真の幸福への道のレールに乗ることができます。まさに霊的人生は、地上人生を最高に価値あるものにすることができるのです。それが、自己犠牲を払い幾多の困難を乗り越えて地上に「霊訓」を降ろしてくださった、高級霊たちの‶真の願い″なのです。シルバーバーチは、「あなた方のような道具がなくては、私たちは何もなし得ないのです。」と申しております。私たちは霊界に導かれて「霊訓」と出会いました。決して偶然ではないことを心して、高級霊の手足となって‶道具″としての役割を果たしてまいりましょう。

次回からは、霊的人生を歩むための実践項目3つの柱と、それらを強化するための4つの項目を順次8回にわたって掲載します。

——シルバーバーチの言葉——
「大切なのは行いです。行為です。つまり各人の毎日の‶生活″そのものです。」(霊訓 3)
「神を信じない人でも霊格の高い人がおり、信心深い人でも霊格の低い人がいます。霊格の高さは信仰心の多寡(たか)で測れるものではありません。行為によって測るべきです。」(霊的新時代の到来)
「要はその人が生きてきた人生の中身、つまりどれだけ人のために尽くしたか、内部の神性をどれだけ発揮したかにかかっています。大切なのはそれだけです。知識は、ないよりはあるに越したことはありません。が、その人の真価は毎日をどう生きたかに尽きます。」(語る 219)
「苦難や障害に立ち向かった者が、気楽な人生を送っている者よりも大きく力強く成長していくということは、それこそ真の意味でのご利益と言わなければなりません。」(霊訓 1)
「価値ある賞ほど手に入れるのが困難なのです。容易にもらえるものはもらう価値はないことになります。簡単に達成したものほど忘れやすいものです。内部の神性の開発は達成困難なものの中でも最も困難なものです。」(霊訓 1)
「魂の宝はそうやすやすと手に入るものではありません。もしも楽に手に入るものであれば、なにも、苦労する必要などないでしょう。痛みと苦しみの最中にある時はなかなかその得心がいかないものですが、必死に努力し苦しんでいる時こそ、魂にとって一番の薬なのです。」(霊訓 1)
「もしも私の説く真理を聞くことによって楽な人生を送れるようになったとしたら、それは私が神から授かった使命に背いたことになります。私どもは人生の悩みや苦しみを避けて通る方法をお教えしているのではありません。それに敢然と立ち向かい、それを克服し、そしていっそう力強い人間となってくださることが私どもの真の目的なのです。」(霊訓 1)

*詳しくはスピリチュアリズム普及会ホームページの思想〔Ⅲ〕をご覧ください。
*なおこれらの引用にあたっては、スピリチュアリズム普及会の許可を得ています。