霊的人生 実践項目2、利他愛の実践(霊的真理の普及)

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(*スピリチュアリズム普及会ホームページ思想Ⅲより)
スピチュアリズムは「真の霊的同胞世界・一大霊的家族」の確立が目的です。そのためには地球上に「霊的真理」を行きわたらせ、「霊的無知」を克服し、物質至上主義と利己主義を駆逐して、地上世界から悲劇をなくすことです。霊的真理の伝道は、地上世界における最高次元の利他愛の実践です。「神の代理者として人類に神の愛を注ぐ」という崇高な行為なのです。マザーテレサは無私の精神から苦しむ人々のために人生を捧げましたが、「霊的真理」を知らなかったために、本来の霊的救いを直接人々に示すことはできませんでした。その点私たちスピリチュアリストは、本当に恵まれた立場に立ち、最高の宝を他人にもたらすことができるという特権が与えられているのです。

霊的真理の伝道は最高の人類愛の実践であり、最も次元の高い神への愛の行為と言えます。スピリチュアリストは、地上人に対して最高次元の奉仕と人助けをする特別な役割を担っているのです。真理の伝道とは関連性のないボランティア活動は、霊的価値がありません。他の人々よりも先に真理を知ったことの重大性を忘れず、一般の人々とは違った立場に置かれていることを自覚しなければいけません。高級霊たちの愛の姿勢に倣い、自分のすべてを真理普及のために捧げ、霊界の道具としての人生を全うすべきなのです。生計を立てるための仕事は、ライフワークではなく、‶真理普及のための手段″と考え、家族へのサービス・友人との付き合い・趣味などは後回しにし、「霊的真理の伝道」を人生の中心に位置づけし、最優先すべきです。

「霊的真理の伝道」という偉業を成し遂げるには、それに見合った準備が不可欠です。人々に働きかける前に、自己流・自己中心的になっていないかを確かめ、自分自身の「霊的新生」を心がけることです。霊的世界との交わりを強固にするため、瞑想・祈りで神に語りかけます。そして徹底した真理の学習を心がけ、真理の核心部分を正しく理解しておくことです。また霊的真理の実践にて日常生活を正します。そして、今日まで陰から献身的に導いてくれた指導霊への絶対的信頼と、スピリチュアリズム人生への強固な決意が大切です。

伝道への準備が整ったらいよいよ奉仕活動(真理普及)の実践です。実践には重大な2つの原則があります。それを無視すると利己的行為になってしまいます。
<霊的真理の普及活動を進めるうえでの2つの大原則>
① 道具意識に立った伝道——霊的真理普及の‶主役″は霊界の人々です。スピリチュアリストは「地上の道具」として、霊界の人々に協力する立場にあります。「道具意識」に立った伝道でこそ最高の実績を上げることができるのです。伝道における動機の純粋性は、「人のため」という利他愛でなければなりません。高級霊の「見返りを一切求めない」「自分のことを忘れてただ相手の霊的成長と幸せを願い、できる限りのことをする」「相手が誰であれ差別をしない」「相手の態度に感情的な反応をしない」「分かってくれたら喜び、拒否されたら相手に同情し哀れに思う」——という伝道姿勢を手本にすることです。
② 時期のきた人に伝える——「カルマ」が切れ一定の霊的レベルに至らない限り、霊的真理を受け入れることはできません。時期のきた人だけを伝道対象とするということです。相手に時期がきていれば、ほんの少し霊的真理を語るだけで、こちらに関心を向けるようになるのです。時期がきていなければ必死に働きかけても、結果的に時間とエネルギーの浪費に終わってしまいます。スピチュアリズムの伝道は地上の宗教とは違い、一時的な感動や洗脳とは無縁です。一般大衆を対象とした布教ではなく、時期のきた一人一人を対象とする個別的な伝道方法です。

普及活動の実際は‶種蒔き″に徹することです。霊的真理を示して時期のきた人がスピチュアリズムに触れることができるようなチャンスを提供すること——これが「種蒔き伝道」です。霊的真理の所在を示すことによって、霊界からの導きが実を結ぶように仕向けることが、スピリチュアリストの役目です。又、スピリチュアル・ヒーリングも‶種蒔き″の一つです。病気が治るかどうかではなく、ヒーリングによって相手の魂が目覚めるかどうかが重要です。伝道については、「スピリチュアリストの責任の範囲は、時期のきた人に霊的真理を手渡すまで」ということです。

又、霊的真理を中心とする少人数のサークルや読書会などの集まりは、‶霊的人生″を歩むうえでとてもプラスになります。こうしたサークル活動は、伝道の一環と言えます。スピリチュアリストは、普及活動の進展がなかなか得られなくても、霊界からの働きかけに注文をつけたり、疑問を抱くようではなりません。「今そのための準備が霊界で着々となされ、ベストの道が進行している」と信じることです。霊界の人々の導きを信頼して忍耐できるかどうかが試され、それが魂を鍛えるチャンスであると同時に、霊界の人々との絆をより強固なものにするチャンスでもあるのです。大切なことは目に見える実績ではなく、スピリチュアリズムのため、人類のためにどれだけ真剣に誠意を尽くしたかということです。結果よりも、人々の救いを願って誠意を尽くしたプロセスこそが重要なのです。

——シルバーバーチの言葉——
「つまり皆さんは物質界で最大の栄光——霊的知識を人のために役立てることができるという栄光に浴していらっしゃるのです。」(霊性進化の道しるべ)
「地上には、自分を変えようとせずに世の中を変えようとする人が多すぎます。他人を変えようと欲するのですが、すべての発展、すべての改革はまず自分から始めなくてはなりません。(中略)地上人類の霊的新生という大変な事業に携わっていることは事実ですが、それにはまず自分を霊的に新生させなければなりません。真の自我を発見しなければなりません。心を入れ替え、考えを改め、人生観を変えて、魂の内奥の神性を存分に発揮しなければなりません。」(霊訓 1)
「教えを説く者には深刻な責任があることは、ここにおいでの皆さんがご存知ないはずはありません。知識には責任がともなうことを何度申し上げたことでしょう。自分を他の人たちより高め、人を教え導きたいと思うのであれば、まず自分自身が拠って立つ足場をしっかりと固めないといけません。徹底的に探求し試してみることを怠り、批判に身をさらすこともせずに自己満足し、本当かどうかの確信もないまま人に教えを説くようなことをしていると、その怠慢と軽率さに大きな代償を払わされる時が必ずきます。」(不滅の真理)
「それを利用したり広めたりする上において、そこに不純な思惑が絡んではいけないということになります。純粋で、最高で、至聖なる形で扱われねばならないのです。そうとは知らずに行っている人はまだしも、問題は、中途半端な理解で終わっている人たちです。根本原理を良く理解せずに、自己顕示欲に動かされ、混乱と迷惑のタネをまき散らします。」(新たなる啓示)
「私の世界には大霊の使者の大軍が控え、いつでも地上世界のために手助けをする用意を整え、あなたのような‶道具″が‶私はいつでも用意ができております。どうぞお使いください″と言ってくださるのをお待ちしている事実を、この目で見て知っているのです。」(霊性進化の道しるべ)
「真理というものは受け皿が用意されて初めて受け入れることができるのであって、それ以前は知らん顔をしているものです。精神が受け入れる気になったときに、真理の方からやってくるのです。」(霊性進化の道しるべ)
「忘れないでいただきたいのは、あなたのもとを訪れる人、あるいは、あなたの方から出向いてあげる人はみな、肉体の奥に埋もれている魂が自由を求め、無知と迷信から脱け出ようとしている人々であるということです。その牢獄の扉を押し開けて魂を解放してあげるのが、あなたの仕事です。」(新たなる啓示)
「集団的暗示や熱狂的説教による陶酔ではいけません。理性と叡智と論理と常識、そして何よりも愛をもって、真実を説くことによって一人ひとり得心させていかねばなりません。結局はそれしかないのです。」(霊訓 7)
「あなたが精いっぱいの努力によって、かりに成果をあげることができなくても、それはあなたが悪いのではありません。その人がまだ霊的な用意が十分でなかったということです。そんな時、せっかくのチャンスが実らなかったことに、ひそかに涙を流してあげて、またいつか、チャンスが巡ってくることを祈ってあげることです。」(最後の啓示)
「たった一人でいいのです。(中略)この地上において元気づけてあげることができれば、それだけであなたの人生は価値があったことになります。」(霊訓 1)

*なおこれらの引用にあたってはスピリチュアリズム普及会の許可を得ています。