中村哲さんが銃弾に倒れました

a.keyword { border: 0 !important; text-decoration: none !important; pointer-events: none !important; cursor: default; color: #5A5A5A; }

日本人の医師、中村哲さんがアフガニスタンで銃撃を受け亡くなられました。中村医師は1984ハンセン病治療のためパキスタンで医療活動を始め、1991年アフガニスタンで初めて診療所を開設して以来、今日まで人道支援に人生を捧げて来られました。現地は長年の戦争の影響で干ばつになり、水不足・栄養失調・感染症が急増し、多くの死者と病人が止まることがありません。裸の幼い子供が地面にうずくまって泥水を飲んでいるニュースの画面が脳裏に焼き付いて離れません。

中村医師は「薬だけでは人々の健康は守れない。清潔な水・十分な食べ物を確保するために灌漑事業が欠かせない。」と活動の意識を強調しました。そしてこれまでに飲料用の井戸1600本、灌漑用の井戸13本を掘り、27キロの用水路を通し、結果、福岡市の面積の半分に相当する1万6500ヘクタールが緑豊かな土地に生まれ変わりました。そして今では65万人の生活が維持されています。

緑が潤い作物が育つ環境が整うとその土地は、30倍40倍の地価が上がり、それに群がって利権争いがおきました。その争いの元を作った罪として、中村医師に一部の人間から憎しみの銃弾が向けられたのです。‶次世代の子供たちに潤った土地を残してあげたい″との中村医師の思いは、志半ばにして銃弾によって絶たれてしまいました。しかし中村医師の志は、現地の仲間によって引き継がれ、更に緑地は全土に広がっていくものと思われます。

物質至上主義・利己主義一辺倒の霊的未開地にては、神のご意思に添った行いも敵の如く扱われてしまうのです。霊的知識のないところでは軍事力・暴力が最大の力を持ちます。地上人類の霊的成長を阻んでいる地上の最大の‶ガン″とは物質主義と利己主義です。地上のすべての問題はこの二つに起因します。それを解決するには「霊的真理」の普及以外ありません。人類が霊的真理に添った生き方をすることでしか地上の惨劇を無くす方法はないのです。

中村医師はいつも「平和に武器はいらない」と言っていたそうです。真心が通じない物質世界が憂いてなりません。「霊的真理」の重要性にいち早く気づいた私たちスピリチュアリストは、地上の平和を願う霊界からの働きかけを受け、地上の捨て石としてスピリチュアリズムの最終目的である地上天国化に人生を捧げる活動をするものです。

——シルバーバーチの言葉——
「地球浄化の一環として私達が携わっているのは、物欲第一主義の打破です。これは言わば地球のガンです。利己主義・どん欲・強欲・暴力——これらはみな物欲第一主義の副産物です。これらを無くし、地上の子らが精神的にも霊的にも豊かさを享受して、互いに協調し合える世界を築くことが目的です。」
「地上人類が自らの力でみずからを救い、内在する神性を発揮するようになるためには、そうした単純な霊的真理を日常生活において実践する以外にないからです。」
「霊の大軍の一員なのです。私達の背後に、そしてさらにその向こうにも、たぶんあなた方には理解が及ばないほどの霊格を身に付けた高級霊の集団が幾重にも連なって控えているのです。あなた方も、この私も、そして大事業に参加している者すべてが、そうした霊団の援助を受けることができるのです。唯一それを制約するものがあるとしたら、それはその人の受容力、吸収力の程度だけです。」
「私達の説いている真理は人生のあらゆる面に応用が利くものです。宇宙のどこを探しても神の摂理の届かないところがないように、地上生活のどこを探しても、私達の説く霊的真理の適用できない側面はありません。」

*なおこれらの引用にあたってはスピリチュアリズム普及会の許可を得ています。