伝道を意識した一年

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一年間ブログを読んでくださった皆様、ありがとうございました。星を付けて応援してくださった方、コメントをくださった方、メールで励ましてくださった方、心より感謝致します。新年もよろしくお願い致します。今年度最終の読書会では、参加者全員が一年を振り返っての感想を発表しました。さすがに霊訓に惹かれ真剣に学んでこられた方の感想だと思いました。霊的エネルギーに満たされた栄光あるこの場所に集まった人達は、霊界が選び霊界に導かれたスピリチュアリストばかりです。その末端に私もいられることに感謝の思いでいっぱいです。コロナ禍の難しい状況にもかかわらず読書会が開かれるのは、利他愛にあふれた主催者の熱意のおかげです。東京会場と埼玉会場とオンラインでの参加者と、私が初めて読書会にご縁があった時と比べると霊的光の拠点が拡大し、スピリチュアリストも増えています。そこには当然霊界の強力な働きかけがあったと思います。霊界人の喜びの声が聞こえてくるような充実した雰囲気でした。

 私のこの一年間は伝道を意識した年でした。私には多くの心霊体験があり、真理を理解するごとにその体験の裏付けがなされ知識に確信を持てるようになると、増々真理の勉強が面白くなりました。学力がなくても読書会に参加し、読み・書くことを続けていくと確実に知識に対する自信が増していきます。自信が付いてくると、他人様に伝えたいという意欲が頭をもたげ、ジッとしていられなくなります。会う友達・行き交う人達・あの人この人にも真理を伝え、人間の本当の幸せというものを知って欲しいと思う欲求が強くなっていきます。特に今年はコロナ感染の犠牲者が多く、伝道に焦りを感じていたこともあります。

 他人様が病気で苦しんでいる姿、体を揺らしてやっと歩いている姿、貧困に悩む姿、家族の不幸に手をこまねいている姿、他人様の不幸が気になっていると自分のことを考える余裕がありません。真理の理解を深めるごとに、また同胞への奉仕を意識するごとに自分の悩み苦しみには鈍感になっていくということです。振り返ってみると自分のことで誰かに相談を持ち掛けたことがこの何年もなかったことに気づきます。自分のことで苦しまず伝道に人生を捧げられることは、スピリチュアリストだけの醍醐味と思います。(最も苦難の程度にもよりますし、自分の家族やペットが病気のときはそれに集中し介護することも利他愛の実践と思います。)

 伝道のチャンスは、時期のきた人との出会いです。ここは辛いところですが時期のきた人との出会いを待つしかありません。大抵の人はこの貴重な知識を聞いても「良いことを聞いた」と思うだけでそれ以上の関知は望みません。時期がきていればもっと知りたいとの欲求が生まれてくるはずです。そういう意味で大抵の伝道は中途半端で失敗に終わります。‶真理を知れば地上人生を無駄にすることなく価値ある生き方ができるのに、次の霊界に渡る準備が整うのに、本当の幸福に至るレールに乗ることができるのに・・・″このように無念の思いになります。

 シルバーバーチは「真理をその人の足元にそっと置いてあげるだけでよい。そのあとはその人の責任である」と言っています。また「霊に関わることは早く片付けるということが不可能なのです。それ以上はその人が一日も早く時期の来ることを祈りつつ次の仕事に移すことです」とも言っています。その言葉で私の責任の範囲を知ります。それで私の気持ちはラクになり、待つのが長くなっても落ち着いて待つことができるようになりました。できることなら、地上人生を間もなく終えそうな高齢者全員に、この世にいるうちに真理を手にして準備を整えていて欲しいとの思いでいっぱいです。

 シルバーバーチ普及会の最新のインフォメーションに、アインシュタインが通信霊として交霊会が催されていることが掲載されていました。通信霊の身元証明が為された以上、交霊会は本物と確信でき、ひいては普及会そのものの信用性を確信します。日本は普及会を中心に霊界主導の大計画の先導国になっていることだと思います。地上の霊的同胞世界実現のため多くの道具が必要とされています。シルバーバーチは「地上の道具がなくては、われわれは何もなし得ない」と言っています。知識を獲得するだけでなく、知識を生活に活かし、道具としての資質を磨いて「どうぞ私をお使いください」と言えるようになっていたいと思います。

 ——シルバーバーチの言葉——

「案ずることはありません。あなた方は自分なりの最善を尽くせばよいのです。もうこれ以上はできないというところまで努力したら、それ以上はムキにならず、あとは私たちに任せる気持ちにおなりなさい。人間は自分にできるかぎりの努力をしていればよいのです。それ以上のことは要求しません。」(霊訓9)

「しかし忘れないでいただきたいのは、皆さん方のような地上での道具がなくては、私たちも何も為し得ないということです。皆さんは私たちに戦いのための武具を供給してくださっているようなものなのです。皆さんの力をお借りする以外に、地上には頼りにすべき手だてが何もないのです。

その道具が多すぎて困るということは決してありません。こちらの世界では、使用に耐えられる人物の出現を今か今かと待ちうけている霊がいくらでもいるのです。私たちの方から皆さんを待ち望んでいるのです。皆さんが私たちを待ち望んでいるのではありません。(中略)

もっともっと多くの人材——これが私たちの大きな叫びです。いつでも自我を滅却する用意のできた、勇気と誠意と率直さにあふれた男女——霊力がふんだんに地上世界へ降下して人生を大霊の意図された通りに豊かさと美しさと光輝にあふれたものにするためなら、いかなる犠牲も厭わない人材がほしいのです。」(道しるべ)

 *これらの引用についてはスピリチュアリズム普及会の許可を得ています。