免疫力をつけてコロナ禍を乗り切りましょう

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皆様、新年あけましておめでとうございます。新年を迎えましてもコロナ感染はいっこうに収束の気配をみせません。それどころか幾つかの変異種発生により、より感染の危険性・重症化が懸念されています。地上人生は永遠の進化向上の出発点です。物質界ならではの試練による霊的成長のための大事な一時期です。どうか免疫力を高めてウイルスを寄せ付けず、最高に価値ある人生を歩まれますよう祈念いたします。またコロナ禍にあたりマスク着用・手洗い・3蜜を避けることは必須です。高齢に至った私も折角の残りの人生を無駄にしないよう、道具の資質を磨いてまいりたいと思います。今年もよろしくお願いいたします。

 スピリチュアリズムでは、「人間を構成する要素(霊・霊の心・霊体・本能・肉体)が全体的にバランスがとれているとき、人間は神と宇宙の摂理に一致し、本来あるべき最も自然な調和状態を維持し、健康を保つことができる」とします。「霊」は人間の本体我・真の自我であり、人間の構成要素の最も高次の部分です。宇宙に充満する霊的エネルギーが「霊」に取り込まれると、「霊」は霊的エネルギーによって充電され活性化するようになります。次に、その霊的エネルギーは下位の構成要素である「霊の心(霊的意識)」や「霊体」に流れ込み、それらのエネルギーレベルをアップさせることになります。さらに霊的エネルギーは「本能」「肉体」へとステップダウンし、肉体次元のエネルギーレベルをアップさせ活性化させます。

 霊的エネルギーは上位要素→下位要素へと流れますが、更にそれに対し、下位要素→上位要素への逆のエネルギーの流れもわずかではあります。しかし常に上位要素→下位要素の流れの方が大きいときに両者のバランスがとれ、宇宙の自然と調和状態に置かれることになります。流れの大きさが逆のときは、両者のバランスは崩れ、霊体と肉体がともに不自然な状態に置かれ、異常が発生するようになります。霊的エネルギーのステップダウンが正常(霊的エネルギー循環システムが正常に作動)に行われるなら、神が与えてくれた肉体維持のためのさまざまなシステム(ホメオスタシス・免疫システム・自然治癒システム)が健全に機能するようになるのです。それがスピルチュアル・ヒーリングの健康観の核心部分です。

 現代医学では、病気と言えば目に見える肉体の異常だけを指していますが、スピリチュアル・ヒーリングでは、上位の身体構成要素(霊・霊的意識・霊体)レベルでの異常さが、結果として肉体に現れたものと考えます。肉体の異常に先立って上位レベルでは、すでに異常が発生しているということです。そうした上位の霊的要素を健全に機能させるには、常に一定量の「霊的エネルギー」が必要となります。しかし現実には、大半の人々は霊的エネルギーを取り入れられなくなり、霊的エネルギーの枯渇状態を引き起こしています。その原因は、人々が物質主義一色に染まり、物質的な利益や本能的な快楽にしか関心を向けなくなっているためです。また現代社会を支配する物質文明から派生する不安感や恐怖・ストレスも、霊的エネルギーを取り入れる通路を閉ざしています。霊的存在として造られている人間にとって、霊的エネルギーの摂取は、毎日の食事のように不可欠なものなのです。祈りや瞑想は、霊的エネルギーを取り入れるための効果的な方法です。

 スピリチュアリズムでは、霊的エネルギーの取り入れ口を比喩的に「魂の窓」と表現します。物質主義に翻弄されている大半の現代人は、自らの「魂の窓」を閉ざし、エネルギーを枯渇させ、身体全体をアンバランス・不調和状態に貶めています。更に霊的エネルギーの取り入れについては、個人の努力の範囲を超えた大きな要因があります。その最たるものに「霊性(霊的成長)レベル」と「カルマ」があり、それが霊的エネルギーの基本的摂取能力を決定するのです。「魂の窓」の開いた人は、物質中心的な考え方をせず、常に霊的価値観にそった判断の仕方をし、自然と霊的世界を指向するようになります。そして意識的に祈りや瞑想・霊主肉従の努力をするようになります。「魂の窓」が開いている人は、少しの努力で多くの霊的エネルギーを取り入れることができる宝を持っているということなのです。スピリチュアリズムでは、誠実で忍耐強い「霊主肉従の努力」と純粋な「利他愛の実践」によって、少しずつ霊的成長がなされていくものとします。この二つの正しい努力によって、生まれつきの霊的成長レベルを引き上げることが可能になるのです。

 物質次元では正しい「食・運動・休養」の努力も必要となります。添加物や毒素の入った加工品を食し、運動もなく、仕事に追われ休養もままならない毎日を過ごしていて、健康を切望しても願い通りにはなりません。「食・運動・休養」も突き詰めて考えると、いずれも「霊的・精神的要因」によって支配されていることが分かります。そこで健康に与える影響の比率が「霊4:食2:運動2:休養2」となり、そのいずれも欠かしては、健康は望めないということになります。スピリチュアリズムの最終目的である‶地上天国化・神を共通の親とする霊的同胞社会″は、スピリチュアリストの存在なくしては実現しません。スピリチュアリストには3段階あります。心霊現象レベル・知識レベル・実践信仰レベルです。当然道具としては、実践信仰レベルに至ってこそ最高に役立つということです。スピリチュアリストには理想である実践信仰レベルに向けて、努力を続けることが求められています。

*詳しくは「スピリチュアリズムの健康観」、「スピリチュアル・ヒーリングとホリスティック医学」を参照されて下さい。

 ——シルバーバーチの言葉——

「病気・不快・異常の原因は調和の欠如にあります。健康とは全体の調和が取れている状態のことです。身体と精神と霊との間に正しいリズムとバランスが取れていることです。三者の連繋がうまくいっていない時、どこかに焦点の狂いが生じている時、自然の生命力の流れが阻害されている時に病的症状がでるのです。霊力が流れず、本来の機能を果たしていないからです。」(シルバーバーチ

*なおこれらの引用にあたってはスピリチュアリズム普及会の許可を得ています。