「イエスの本来の使命と、生前のイエスの教え」を読んで

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桜が花吹雪となって見事に空中を舞い、そして道路のチリとなってしまいました。代わりにさまざまな花が形と色を競っています。それとは反してコロナ変異株の勢いが増々威力を増して世界を混乱と恐怖に陥れています。皆様どうかご無事でこの難局を乗り越えていただきたいと思います。今回のブログは普及会ホームページのインフォメーションを読んで、イエスの本来の使命と教えに感動し、魂から納得できたことを取り上げました。

 キリスト教はイエスの真実を捻じ曲げ、人工教義によって人類を‶霊的牢獄″に閉じ込め、地球上にさまざまな悲劇を引き起こしてきました。聖書はイエスの死後につくられたものです。イエス使徒たちがイエスの教えを正しく理解できなかったことに加え、当時の聖職者たちの権力による聖書の書き替えが行われたため、聖書そのものの価値を失ってしまいました。つまり聖書を通してイエスの教えや使命を知ることはできないということです。

 イエスの本当の使命が明らかになったのは、シルバーバーチによってでした。イエスが人々に教えたかった「基本的真理」は、「神への愛」と「隣人への愛」でした。イエスは‶愛の実践″を最重視することで、民族宗教から人類普遍の世界宗教という領域に進んでいたのです。それを表しているのが「敵を愛し、迫害する者のために祈れ」です。まさに民族を超えてすべての人間に対する人類愛の教えです。イエスのもう一つの使命に「物欲にとらわれない霊中心の教え」がありました。「物質中心の生き方」から「霊的真理(摂理)に一致した生き方」を説いたのです。このイエスの使命の2つはシルバーバーチが説いたのと同じ、「利他愛の実践(利他愛の摂理)」と「霊中心の生き方(霊優位の摂理)」に合致します。

 読書会に参加する人は皆、真実の探求者です。厳しい試練に耐え抜いて霊訓にたどり着いた求道者です。求道者が教えの中にラクなもの、欲望を叶えてくれるもの、一生不安のない人生を生きるための教えを求めるはずがありません。魂を磨き、霊性を高めるための教えにラクなどあるはずがありません。この物質世界で霊性の向上を求めるには当然、この世の宗教とは相たがえる教え、当然、厳しく苦しい教えになるはずと思います。今地上に「霊界主導の地球人類救済計画」が展開しています。その発祥元はイエスです。そのイエスが2千年前に人類に示した教えと、現在地上に展開しているスピリチュアリズムの、発祥元であるイエスの教えと違うはずがありません。摂理に変更などあり得ないからです。言葉の表現は違っていても内容はシルバーバーチの教えと同じであることが分かります。

 厳しい教えを、自己を高めていくための知識であると悟った者にとってはありがたい光明であり、人生の指針として厳しい道と知りつつ納得し、喜んで自分を律し克己努力するに違いありません。「霊中心の生き方」と「利他愛実践の生き方」によって霊的成長という宝を手にすることができることを知っているからです。——後に続く人たちのために少しでも道を平らにしてあげることができたら、地上人生は最高だったと言えます——これはシルバーバーチの言葉です。「シルバーバーチの霊訓」を学んでいるスピリチュアリストから見て、インフォメーションの内容に一つとして不信に思うもの、反発心を抱かせるものはありません。このたびのインフォメーションも霊界からの通信と思われます。疑う余地のない内容に普及会の信頼性も深まるばかりです。普及会とのご縁を得たことに感謝し、ますます自己の霊的成長を目指し、道具として精一杯働いてまいりたいと思います。

 ——イエスの教え——

「『隣り人を愛し、敵を憎め』と言われていたことは、あなた方の聞いているところである。しかし、私はあなた方に言う。敵を愛し、迫害する者のために祈れ。こうして、天にいますあなた方の父の子となるためである。天の父は、悪い者の上にも良い者の上にも、太陽をのぼらせ、正しい者にも正しくない者にも、雨を降らしてくださるからである。あなた方が自分を愛する者を愛したからとて、何の報いがあろうか。」(マタイ5章・43節~46節)

「だれも、ふたりの主人に兼ね仕えることはできない。一方を憎んで他方を愛し、あるいは、一方に親しんで他方をうとんじるからである。あなた方は、神と富とに兼ね仕えることはできない。」(マタイ6章・24節)

 ——シルバーバーチの言葉——

ナザレのイエスは、そんな目的(贖罪)のために降誕したのではありません。人間はいかに生きるべきか、いかにすれば内部の神性を顕現させられるかを教えるために地上へ降りてきたのです。キリスト教の神学は、地上世界にとってまさしく‶災いのもと″です。」(教え下)

「イエスには使命がありました。それは、当時のユダヤ教の教義や儀式や慣習、あるいは神話や伝説のがれきの下に埋もれて無視されていた基本的な真理のいくつかを掘り起こすことでした。」(The Seed of Truth)

「愛を最高のものとした教えは立派です。それに異議を唱える人間はおりません。愛を最高のものとして位置づけ、ゆえに愛は必ず勝つと説いたイエスは、多くの人生の師が説いているのと同じシンプルな真理を説いていたのです。」(The Seed of Truth)

「イエスには使命がありました。それは、当時の民衆が陥っていた物質中心の生き方の間違いを説き、真理と悟りを求める生活へ立ち戻らせ、霊的法則の存在を教え、自己に内在する永遠の霊的資質についての理解を深めさせることでした。」(Wisdom of Silver Birch)

 *なおこれらの引用についてはスピリチュアリズム普及会の許可を得ています。