イスラエルとハマスの戦闘の真実

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日本は島国であるゆえに他国からの侵略から逃れてきました。しかし今後は分かりません。尖閣諸島や沖縄の領土を狙い、北海道の水資源を狙う中国があります。そして北方領土に関しては、ロシアは実効支配を強め、もはや日本に返す気はないようです。日本は礼儀を重んじ、外国人にも思いやりを持って接する国です。霊的にも良質な日本人ですが、他国の凶暴で強大な軍事力に勝てるとは思えません。アメリカとの安保条約に期待を寄せるのが唯一生き残る方法かと思います。しかし約束事にも変化が伴うのが人間の宿命です。日本にとって地理的に重要なのが韓国ですが、そこのトップ・指導者・有識者は愚です。そんな中、日本の国民性を高く評価し日本に接近してくるイギリスがあります。日本の同盟関係はどう変わるのでしょう。

 中東に目を向けますと、パレスチナ問題が長い間戦争に向かう危険のタネとなっていま す。この度のイスラエルとテロ組織ハマスの衝突は、トランプ大統領が聖地エルサレムイスラエルの領地として断言したことに発します。今年5月7日イスラムラマダン最後の金曜日のことでした。礼拝のため聖地に集まったパレスチナ人とイスラエル警察が衝突したのです。東エルサレムパレスチナ人が裁判所から、聖地からの立ち退き命令が出たのが原因です。その衝突でパレスチナ人200人以上が負傷しました。そして5月10日からハマスによるイスラエルに向けてのロケット砲撃が始まったのです。

 パレスチナハマスが支配するガザ地区と、アッバス議長代表のファハタ(穏健派)が支配するヨルダン川西岸との2つに大きく分けられます。地図を見ますと2地区は飛び地になっています。5月7日のイスラエル警察との衝突が発端でハマスイスラエルへの攻撃が始まりました。中東で一番の軍事力を持つイスラエルに攻撃を仕掛けたハマスの狙いは何だったのでしょう。この度の戦争はイスラエルハマスとの戦いです。ファハタ派の関与はありません。ハマスとはテロ組織です。中東最大の軍事力にハマスは正当な手段で勝てるはずがありません。

 ハマスは子供の遊び場や病院を発射台にしてイスラエルに砲撃をしたのです。イスラエルは民間人の犠牲を恐れ、反撃の5時間前に民間人に砲撃の通告をしました。しかしハマスは女性・子供が逃げられないように人間を拘束してイスラエルに攻撃を続けました。イスラエルは攻撃を受けるばかりなので反撃をするしか方法がなかったのです。そのためイスラエルの犠牲者は20人、パレスチナの犠牲者は218人との報道です。パレスチナの犠牲の多くが女性と子供でした。そうです、ハマスは女性と子供を「人間の盾」にしたのです。

 国際的に報道される内容は「イスラエルの犠牲者は20人、パレスチナの犠牲者は218人でその多くが女性と子供」ということになり、イスラエルは国際的非難を浴びることになりました。世界の人々は「人間の盾」については知ることはありません。当然イスラエルは悪者にされてしまいました。私自身はどちらの国が悪いとの判断ができるほど知識がありません。ただハマスの卑劣な手段に強い反発を覚えるのです。幸いにも5月20日、エジプトの仲裁を得てイスラエルは無条件で停戦を受け入れ、ハマスもそれに合意したということです。しかし本来の領地問題が解決しないかぎり、本当の平和はあるのでしょうか。

 人間を、それも女性と子供を盾にするとは、さすがテロ組織所以のなせる業です。しかもイスラエルを悪者に仕向けたのです。そのハマスの真の狙いは、イスラエルの残虐性を国際社会に訴えて、全パレスチナ人の指示を得ることでした。アッバス議長率いるファハタを倒し、ハマスパレスチナの実権支配を握るためです。ファハタは穏健派でありイスラエルと裏でつながりを持っていました。ハマスは汚い手段を使って実権を握ろうとしたのです。内情の核心部分を知れば、テロ組織の残虐性が浮き彫りになります。

 資源も食料も、知識も分け合い互助の精神が行き渡った世界となるためには、スピリチュアリズムの霊的真理の普及以外に方法がないことを改めて認識させられます。スピリチュアリズムの最終目的は、世界の天国化・霊的同胞世界の実現です。そのためには政治・経済・宗教・教育の全てに霊的真理を適用するしかありません。私は安全地帯に身を置いて、せめて真理を語ることしかできません。シルバーバーチの願う「たった一人の人に霊的に目覚めてもらう」ことを目標に、スピリチュアリズムに人生を捧げたいと思います。

 ——シルバーバーチの言葉——

戦争はもとより、それが生み出す流血、悲劇、混沌、破綻といったものの元凶は「利己主義」なのです。(教え下)

人間には大霊の分霊が宿っていますが、同時に動物的進化の名残も留めています。人間の進化向上は、動物性を抑え、神性を発揮することによってなされるものなのです。動物性をむき出しにすると、戦争や紛争や殺し合いなどが起こります。反対に内面の神性を輝かせ互いに助け合うようになれば、平和と調和と豊かさがもたらされます。(教え下)

霊界側から見たとき戦争は、決して正当化することはできません。戦争は、人間は地上界を離れる時期がきたときに肉体から去るべきであるという摂理に反することになるからです。大霊の子が、よくぞ平気で神聖なる摂理を犯すものだと、私たちは呆れるばかりです。(教え下)

私たちのように地上圏に降りて仕事をしている者は、地上人が救われるためには、私たちがお届けしている霊的真理を受け入れる以外にはないことを痛感しています。(教え下)

霊的真理を知り、それを実行しようと決意したとき、そして日常生活においてあらゆる問題に奉仕と無私の精神で臨むようになったとき、地上界に平和と調和が訪れます。それはいかなる党派の主義・主張からも生まれるものではありません。大霊の子供たちが霊的真理を理解し、それを日常生活に、そして政治や経済や国際問題に適用していくことから生まれるのです。(教え下)

あなた方は国や民族の概念で考えますが、私は大霊とその子供という概念で考えることを、これまで何度も申し上げてきました。破壊のための兵器をいくら作っても、平和はもたらされません。平和を希求する声が高まり、人々が愛の奉仕にのっとって生きるようになったとき、平和が訪れるのです。私は、一つの国、一つの民族という概念はとりません。全人類が大霊の一部であり、大霊の子供であると考えているのです。大霊の摂理を適用するようになるまでは、地上界から戦争と破壊、混乱と破綻が尽きることはないでしょう。(教え下)

 *このブログの内容は私個人の見解によるものです。なお「シルバーバーチの言葉」の引用についてはスピリチュアリズム普及会の許可を得ています。