道具の人生は、霊的成長の道と神へ近づく道と同じ道

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私の三女は一歳になる男児の母親であり、妻であり主婦です。そしてフルでの仕事を持っているため多忙な日々を送っています。コロナになってから週2~3回はテレワークで仕事をこなしています。その三女が昼時を利用して私をランチに誘います。先日、三女と「霊的真理」について語り合う機会を得ました。三女は以前、「シルバーバーチの霊訓」を少しだけかじったことがあり、霊訓に関しては良い印象を持っていました。この度「真理」についての質問があったので、稚拙ながらも説明しました。スピリチュアリズムの目的、地上人生の目的、霊的成長のための実践項目、そして昨年11月特別読書会で感動した出来事を、頭に浮かんでくるまま話しました。三女は普及会や代表についてネットで調べ、以前よりも普及会について信用を深めたようです。三女は多忙のためなかなか読書するまでに至りませんが、一日も早く時期が訪れて「シルバーバーチの霊訓」を愛読するようになることを願って止みません。

3月4月の2回、読書会では講義練習の発表が行われました。4月は私の番です。日頃は聞き役の私です。他人の前で話すことは大の苦手です。しかし読書会においては逃げるわけにいきません。大きな声での発表が要請されるのですが、練習の時は事情がありいつも小声で練習していました。発表当日、慣れていない大声を出すことに懸命になり、心にゆとりが持てず早口になってしまいました。発表内容は全体像の中の一部を自分で選びます。発表の手本とする全体像のDVDは「シルバーバーチの霊訓」が基本となっていて、普及会で作成されたものです。少しの無駄もない分かりやすい内容となっています。

霊界が必要としているのは、地上の道具です。その道具としての資質を高めるためには、霊的真理・霊的知識の正しい理解が必須です。その上で真理を日々の生活に活かし、実践を重ねることでより真理を深く理解することになり、道具として役に立つようになります。道具の資質が立派になり、その数が増えれば増えるほどスピリチュアリズムの目的達成が早まることになります。その最終目的は地上の霊的同胞世界の実現です。霊界から見ると正視できないほどの悲惨な状況にある地上を、霊界のような互助の溢れる美しい世界にすることが目的です。正に地上天国建設が目的なのです。

人間は真理を学ぶ中にも、自分で清算しなければならない「カルマ」があり、そのため次から次へと苦難に襲われます。カルマ清算が成されなければ道具として最も大切な霊的成長のスタートラインに立てません。道具を目指す者には利他愛の深さと、何にも動じない強靭な資質が要求されるため、より厳しい苦難の人生を生きることになります。それは自分で自分を救うという自力救済によって確立することができます。言葉にするのは簡単ですが、実際は真理の正しい理解も、正しい実践も並大抵ではないことを知ります。私は長い修行の人生を生きても、自分の霊的未熟さを実感し辟易します。他の道具の邪魔にならないように、又後れを取らないように懸命に霊訓にしがみついています。

私は道具としての人生が、最も価値ある人生になることを知りました。知ってしまった以上、自分を甘やかすことはできません。道具として立派になることは、人間にとって最も大切な霊的成長を得ることでもあります。それは死後も色あせることなく、霊界に渡っても通用する宝物です。そして高級霊からの援助を受ける資格を得ます。永遠の霊性進化向上のスタートラインに立ったことを意味しますし、またそれは大霊に近づく道でもあります。壮大な表現になりましたが、真実と思います。イエスの地上再臨・幽界降臨という霊的大変革に遭遇し、霊的新時代の幕開けに居合わせていただきました。これまでの過去を振り返って、霊訓に導かれた人は、この時のために導かれ、スピリチュアリズムに貢献するために鍛えられてきたことを感じています。

スピリチュアリズムの武器は「霊的真理」です。決して歴史にあるような、血で血を洗うような革命ではありません。地上では今でも領土の覇権をめぐって血の闘争が起きています。地上に、霊界と同様の霊的同胞世界が実現することで、地球は正に「地上天国」と言える世界になるのです。それは唯一の宗教であるスピリチュアリズムを、霊界人全員が信仰する世界なのです。その崇高な目的成就のために、今後の私は、微力ながらもただただ真理普及に人生を捧げるべく、道具として歩んでまいりたいと決意しています。

——シルバーバーチの言葉——

「真理のために身を捧げる者は徹底的に試練を味わう必要があるからです。霊の大軍に所属する者はいかなる困難にも耐え、いかなる障害にも対処し、あらゆる問題を征服するだけの強さを身につけなければなりません。」(霊訓二)

「地上天国はいつの日かきっと成就されますが、それはゆっくりとした段階を経ながら、そして時には苦痛を伴いながら成就されてまいります。おっしゃるような暴力・混乱・衝突・戦争・残虐行為が増えつつあるのは、今地上世界がオーバーホール(修理・点検のための全面的解体作業)の過程にあるからです。」(霊訓十一)

「あなた方は決して孤軍奮闘しているのではないこと、まわりにはあなた方を愛する人々、手引きし援助し鼓舞せんとする霊が大勢取り囲んでいることを認識していただきたい。そしてまた、霊的開発が進めば進むほど、宇宙の大霊である神へ向けて一歩一歩近づきつつあり、よりいっそう、その摂理と調和していきつつあることを理解していただきたいのです。」(霊訓一)

*なお引用についてはスピリチュアリズム普及会の許可を得ています。