霊性進化の低い惑星地球

a.keyword { border: 0 !important; text-decoration: none !important; pointer-events: none !important; cursor: default; color: #5A5A5A; }

*ニューズレター13号の学習内容です。

シルバーバーチは「人間は霊的に成長することを目的としてこの世に生まれてきます。成長また成長と、いつまでたっても成長の連続です」と述べています。この成長の歩みは地上人生ばかりでなく、霊界においては永遠に進化向上の歩みを続けることになります。なぜ人類がどこまでもおしまいのない進化する存在として造られたのかは、シルバーバーチ自身も分からないと述べています。また地球は全宇宙に数え切れないほど存在する惑星の中で、霊的進化のレベルにおいて下から二番目の低さであると言います。シルバーバーチやインペレーターという最高レベルの高級霊が同様の内容を述べているところから判断して事実だろうと思われます。(太陽系の中で地球より劣る惑星は火星だけです)

地球上に蔓延する戦争・飢餓・動物虐待・環境破壊はまさに地獄さながらの様を呈しています。地球人はその霊性の低さゆえにそれに見合った不完全で進化のレベルが低い地球に生を享けたのかも知れません。地球という惑星は「霊の光」の届かない、「物質中心主義・利己主義」の支配する暗黒の世界です。人類の霊性における根本的な変革が必要です。「霊中心主義・利他主義」の確立には、スピリチュアリズムの「霊的真理」の活用による「霊性革命」以外にありません。それが唯一の方法・最終手段なのです。

スピリチュアリズムの到来によって地球は初めて本格的な霊性進化の道を歩み出すことができるようになりました。多くの霊感者・予言者によって言われてきた「古い世界が滅び、新しい世界が到来する」「イエスの再臨によって新しい世界がもたらされる」といった言葉の真意は、スピリチュアリズムが地球上に普及することによって、地球全体が霊主肉従の状態に進化するということなのです。5千年先・1万年先の地球上に存在するものは霊的真理にそった生き方・霊的進化という不変の歩みだけです。地球上において唯一、永遠性・永続性のあるものは「神の摂理」と「霊的真理」だけなのです。

現在の大半の地上人にとって「霊的真理」が圧力と感じられるのは、地球全体が「霊中心主義・利他主義」が当然とする環境になっていないからです。誰もが認める殺し合いという野蛮で最悪の行為さえやめられないのが地球の現実なのです。地球より霊性の高い惑星は、「霊中心主義・利他主義」が当たり前であるため「霊の光」が行き届いた明るい世界となっています。真っ先にスピリチュアリズムに出会った私達スピリチュアリストは、惑星地球にあっては暗黒の世界を照らす‶灯台″のような存在ですが、十分な「光」を放つにはまだまだ力が乏しいことも事実です。周りはいまだ深い闇に包まれているために、その光が地球全土を照らすには、さらに多くの時間が必要とされます。私達は今この時代に地上世界にあってスピリチュアリズムという「霊的光」をさらに広めるための使命が与えられているのです。時代を切り開く者としての貴い犠牲が私達に期待されているのです。

しかし高級霊は極めて霊性の低い地上人に、高い理想を説いても実行できないことを知っています。その上であえて高いハードルを示しているのは、地上人に「可能な限り成長してほしい」という親心のような深い愛情があるからです。「霊的真理」を指針とし、常に高い目標に向かって努力することが必要です。私達スピリチュアリストは「霊的真理」を手にしたことによって、特別な「霊的視野」を持つことが可能となり、霊的成長への道を正しく歩むことができ、ひいては霊界の道具としての使命を果たすため、霊界からの援助を得ることができるのです。

真剣になればなるほど、スピリチュアリズムの道を実践すればするほど、内面の闘いに疲れ果て、自分の弱さ・足りなさを強く自覚するようになります。何度も失敗を繰り返すことになっても、闘って負ける者は闘いを避けて逃げる者より、はるかに崇高な霊的人生を歩んでいるのです。このように私達の現実の歩みは聖と俗との間を揺れ動きながら進んでいくものです。私達に求められているのは失敗しないことではなく、失敗から学びそれを糧とし、一歩また一歩と上昇していくことです。より高い目標に向かって努力を始めようと決心することが重要なのです。

一人一人の霊的人生が拡大することで、地球の霊性は向上していきます。シルバーバーチは「あなた方のような道具がなくては私たちも何もなし得ないのです」と言っています。地球の霊性向上のためにはスピリチュアリストの働きが絶対必要ということです。今地上ではコロナウイルス感染が爆発的拡散を続け、人類の存続が脅かされています。この危機的状況にあたりスピリチュアリストは、霊的成長とともにウイルスを寄せ付けないよう、肉体の質向上の努力(ホリスティック健康学、スピリチュアル・ヒーリングの健康観を参照)も必要と思います。自分自身の霊的未熟性を痛感する私には、コロナ感染予防と自粛要請にも協力して難局を乗り越え、道具としての役割を果たすことが霊界から求められていると思っています。死後、後悔しないように道具として価値ある人生を歩んで参りたいと思います。

——シルバーバーチの言葉——
「完全であるように努力しなさいと言っているのです。それが地上生活で目指すべき最高の理想なのです。」(霊訓 5)
「私たちも、どうせ今すぐには実現できないと知りつつ、理想を説いております。もしも私たちが努力目標としての理想を説かずにいたら、与えられた使命を全うしていないことになります。目標の水準は高めないといけません。低くしてはいけないのです。」(愛の摂理)
「過去はもう過ぎ去ったのです。これまでに犯した間違いはお忘れになることです。皆さんは間違いを犯し、それから学ぶために地上へやって来たようなものなのです。過ぎ去ったことは忘れることです。大切なのは今現在です。今、人のためになることをするのです。」(霊訓 9)
 

*詳しくはニューズレター13号をご覧ください
*なおこれらの引用にあたってはスピリチュアリズム普及会の許可を得ています。