人間とは何か(人間観)

a.keyword { border: 0 !important; text-decoration: none !important; pointer-events: none !important; cursor: default; color: #5A5A5A; }

●人間観…人生観…死生観…死の直後…幽界…霊界…再生観
これは人間がたどる道筋(流れ)を示したものです。今後この流れにそって掲載してまいります。今回のブログでは、人間とは何か(人間観)を学んでいきます。

実は人間は肉体とともに霊体を合わせ持って地上生活を営んでいます。人間は肉体と霊体の重複構造になっており、肉体は霊体の表現器官なのです。霊体が主で肉体が従です。霊体があるから人間は考え判断し、決断し、魂の成長ができるのです。肉体から霊体が去ったとき肉体は死に、霊体は霊界の下層界である幽界へと進みます。人間の本体は霊であり肉体が死んだ後も霊体で生き続けます。人間はこの世で生きている今も、肉体という殻に包まれた霊なのです。

肉体と霊体は、物質と霊質の中間物質・幽質(エーテル)が接着剤のような役割をしていて、お互い融合しているのです。水を含んだスポンジのように融合しています。人間は半分は物質世界で生きていながら、半分は霊界で生きているようなものです。人間は夢を見ますが、その時肉体を地上に置き去りにして、霊体は霊界へ赴いているのです。その時の接着剤の役割をしているエーテルは、紐状に伸びて肉体と霊体は繋がったままです。

その紐状のものは霊視できる人には銀色に光って見えていて、いてシルバーコードと呼ばれています。霊的なものなので、いくら伸びても切れたり絡まったりしません。霊体は霊界で先に亡くなった懐かしい人達と再会を喜んだり、霊界のいろんなところを探訪したり、霊界人と仕事をしたりします。そして用事が終われば霊体は肉体に引き戻され、朝の目覚めとともに「変な夢だった」と思うのです。

霊界での出来事を正確に思い出せるのは霊能力を持った一部の人間だけです。しかし、肉体の死を迎えて霊体が霊界の住人になったときは、夢のすべてを思い出します。その体験は人間が死んで霊界へ行ったときに、いきなり知らない場所に放り出され混乱しないための霊界側の計らいなのです。

では人間の構成・人体の仕組みを見ていきます。肉体には「肉体の心(肉体本能)」がそなわっており物質的要素でできています。霊体には「霊」と「霊の心(霊的意識)」がそなわっており、霊的要素でできています。この中で一番の上位が「霊」、次が「霊の心(霊的意識)」、「霊体」、「肉体のこころ(肉体本能)」、そして「肉体」が最下位となっています。霊的要素が上で物質的要素が下です。「霊」が主で「肉」が従という関係になります。霊的要素の中でも「霊」がいちばん重要で霊性霊格の高さを決めるのが「霊」になります。しかし肉体が無ければ、この世での体験による魂の成長ができませんので、霊の宮である肉体も大切にし手入れをしてあげなくてはいけません。

私たちが普通、人間の心というとき、霊の心(霊的意識)と肉体の心(肉体本能)の合わせたものを言います。霊的意識とは慈悲心や道義心や利他愛などの崇高な思いを言い、肉体本能とは動物本能の名残である食欲・物欲・名誉欲・金欲のことを言います。そして霊的意識の方が多く心を占めているのが霊性の高い人・人格の優れた人ということになります。

また、霊的要素の「霊・霊の心・霊体」の中での上位が「霊」ですが、この「霊」こそが天地創造、万物創造、人間創造の「神」と同質のもので、程度の差があるだけです。人間の霊は神から分け与えられた「分霊(ミニチュアの神)」であり、それゆえ全人類は神の霊的子供となり、人間にとって神は霊的親となります。人間同士は国・民族・肌の色を越えて全てが神の霊で結ばれた霊的兄弟姉妹であり、霊的一大家族なのです。

地球上では神の子供同士が物欲(肉体本能)にまみれて、戦争、飢餓などの悲惨な地獄状態を引き起こしているのです。そういう人類の悲劇を見かねて、霊界の神庁といわれる超高級霊界からシルバーバーチ霊団が使命を受けて、地球人類救済のために霊的真理・霊的知識を降ろしてくださったのです。もはや物質的価値観では人類は破滅の道をたどるばかりです。物質界にいながら霊的価値観で生きるしか人類が救われる方法はないとの思いで、霊界では地球人類救済第計画(スピリチュアリズム)が起こされたのです。

最後にシルバーバーチの言葉を載せて人間観を終了します。なおこれらの引用にあたっては、スピリチュアリズム普及会さんの許可を得ています。

「霊とは、あなた方の言う神、すなわち大霊の一部であり、媒体(肉体)を通して自己を顕現しつつ、より高みを目指してどこまでも向上していくものです」(シルバーバーチ

「あなたはその身体ではありません。その身体があなたではありません。あなたという存在は霊をたずさえた身体ではありません。身体をたずさえた霊なのです。本当のあなたは鏡に写っているあなたではないのです。本当のあなたは肉眼には見えないものなのです。その身体は、あなたが自我を表現するための機械にすぎません。あなたという霊が引っ込んで(死んで)しまえば、その機械は動かなくなります。それを皆さんは‶死″と呼んでいます。これでお分かりと思いますが、あなたは死んでから霊になるのではありません。こうして生きている今から立派に霊的存在であり、だから死後も生き続けるのです」(シルバーバーチ