普及会代表の特別読書会に参加して

11月14日心地よい日差しを受けて読書会会場に行きました。初めての場所だけに迷って時間に遅れてはいけないと思い、2時間もの余裕を持って家を出ました。田舎者の私は大都会のビル群を見上げながら、それでも難なく会場に到着できました。待合広場で待っていると開始時間よりⅠ時間も早いのに会場内に案内していただき、真ん中あたりに席を取らせていただくと、隣に埼玉読書会の常連の方が座ってくれてホッとしました。なぜならほかは他の読書会の方たちばかりで、普段お会いすることのない方たちばかりでしたので。しかし落ち着くとかつて埼玉読書会で一緒に学んだ馴染みの方が多くて、終始笑顔で挨拶を交わし心がほぐれました。

いよいよ代表の小池さんが会場入りすると、皆さんの目が一同に一点に集中しました。小池さんがもったいなくも一人一人の所に足を運んでくださり、名前を呼びながら挨拶をしてくださいました。会場の席が埋め尽くされると小池さんのご主人の紹介から始まりました。‶実年齢より15歳は若く見えるでしょう″と皆の笑いを誘い和やかな雰囲気を作ってくださいました。公演の内容は「霊界の最新情報」に関わるもので、皆食い入るように聞いていました。私は少しだけ心霊能力を持っているようで、壇上に立つ小池さんの後ろに後光が見えました。普通誰にでも後光は現れるのですが、大抵は頭上に10~15センチくらいの明るさが見えます。小池さんのは違っていました。肩から頭上にかけて炎が燃え上がるような形をしていて、炎の上が赤色に見えます。窓はすべて遮光カーテンが引かれ会場内は蛍光灯だけでしたが、後光はまぶしいほどに明るくきれいでした。

地上では黄金色というと黄色の光ったものを言いますが、小池さんの後光を見て、‶霊界で言う黄金色とは地上で言う黄金色よりずっと赤い色をしているのではないか″と思いました。何の根拠もないのになぜかそう思ったのです。後光と言ってもオーラの一種と思いますが、それについての詳しい知識はありませんのでそれ以上説明ができません。ただオーラの色・形・輝きは真実を物語っていると思います。その意味で霊的次元の程度の高さが普通でないことは一目瞭然です。そういうことがあって私は、普及会の信憑性を確信し、そこで行われる交霊会の次元の高さと、所属するメンバーの方々を信じることができます。これはあくまで私個人の見解です。

そういうわけで私は終始感動の渦の中にいて、涙・涙の嵐でした。目が腫れて、それでもあふれ出る涙を止めることができませんでした。終わりに皆さん一同写真に納まりましたが、自分の顔がどれほど崩れていたか、想像すると写真を見るのが怖いです。そしてすべてが終了し退場の時、小池さんが出口に立って一人一人に励ましの言葉をかけてくださるとともに、握手してくださいました。また普及会メンバーの方々の講演会準備のためのご苦労に感謝申し上げます。又初めてお会いするスピリチュアリストの方と言葉を交わし、お近づきになれたことも嬉しかったです。

初めに私の未熟な魂を揺り動かしたのは9月・10月のインフォメーションでした。幽界下層へのイエスの降臨はまばゆいほどの光であったこと、その輝きに一瞬にして多くの地縛霊が改心し、救われていく様子は驚きと感激でした。救われた多くの地縛霊が宗教の別を問わず一丸となってスピリチュアリストに改宗し、地球人類救済霊団の仲間となります。地上のスピリチュアリストは地上にいるうちに真理を学び、霊的成長の道を歩んでいることに、救われた霊たちは羨み尊敬していると言っています。そのことを知って私は未熟ながらもすでにスピリチュアリズム人生を歩んでいることに、改めて恩恵を受けていたことに感謝し、これからの自分の責任を実感することになりました。

私は地上の宗教信者として10年以上の経験があります。真実を知りたいと思ってやっと霊訓にたどり着いただけなのに、18年経った今、私はいつの間にか霊界の道具を目指して奮闘努力していました。しかしこれは、地上誕生前に霊界で自分が誓ってきたことであり、そのように霊界が本来の道に導いてくれたものと思っています。これまで何度も‶スピリチュアリズムの全体像″を学んできました。スピリチュアリズムの目的は「地球人類救済」であり「神を親とする霊的同胞世界」の実現です。その方法は、「真理普及」という一言に尽きます。しかし普及に至るには道具として自己の確立が必要です。それが霊的真理の正しい理解と、それに基づいた正しい実践によって自己を確立することです。長く厳しい克己努力の末にやっと手にできるものであり、しかもこれが終着点ではなく、それからも永遠に続くという進化向上の道です。

エスを頂点とした救済霊団の末端で働けることは、最高に栄光ある人生です。これまでの私の苦難の体験は、これから霊界の道具として働くために鍛えられ、磨かれ、どんな働きにも耐え得る強い信仰心と忍耐力を身に付けるために絶対必要だったと気づかされました。今地上でスピリチュアリストとして歩んでいる人は皆イエスの兵士です。私もその救済霊団の一員として働きたいと願っています。そのために霊訓と出会わせていただき、今ここに集められているものと思います。これからの闘いに心が引き締まる思いです。スピリチュアリストの武器は霊的真理です。もっと真理の深い理解と何にも負けない強靭な魂を目指して、お役に立てるようその時を待っていようと決心しています。

*引用についてはスピリチュアリズム普及会の許可を得ています。

道具の道を目指して

今霊界では熱心なキリスト教信者だった人を中心に、多くの地縛霊が救われるという「大宗教革命」が起きています。またイエスの幽界降臨という前代未聞の大事件が起きています。インフォメーションには、目もくらんばかりの光り輝くイエスの姿を目の当たりにして、一瞬にして改心した地縛霊の姿が描写されています。そして救われた霊が一様に「スピリチュアリズムこそ唯一本物の宗教」であることを悟っています。そのイエスの影響力は今後地上にも及ぶことが分かりました。地上のスピチュアリストはこの時のために集められ、道具として耐え得る魂に成長させるために霊訓が与えられたことが分かります。

スピチュアリストにはどんな厳しい闘いにも負けない不動の精神が求められています。それは、真理を正しく理解し、それにそって正しい生き方をすることで確立することができます。これまで読書会で何度も学んできた霊的成長のための3つの実践項目を実践することで、霊界の願うスピチュアリストになれます。①霊主肉従の努力(霊優位の努力)②利他愛の実践(周りの人や動植物への愛・真理普及)③苦難の甘受・・・この3つを実践することは霊的人生を歩むことであり、霊的成長という宝を手にすることでもあります。又この3つの実践項目を強化するために、‶より高次の霊的人生を歩むための秘訣″として、3つの補助的努力が求められています。

「道具意識」「犠牲精神」「霊的視野」という秘訣を実践努力することにより、ハイレベルスピチュアリストを目指すことができます。思想Ⅲ霊的人生の中で——この秘訣は霊的人生を徹底させ、心霊を引き上げ、霊的成長を力強く促します。それはその人間の「霊性レベルを示す指標」とも言えます——とあります。霊界の求める道具とは、霊性レベルの高い道具のことです。霊的成長した魂になってこそ、霊界の人々の援助を最大限に得られ、大きな仕事を成せるからです。そうなれば更なる高みへと向上でき、どんなことにも耐えられる強靭な道具となれるのです。イエスが、そして霊界が真に望む道具になるためには、真理の深い理解と厳しく長い自己克己の努力が必要なのだと分かります。

そのためには振るいに掛けられるような試練を何度も体験することになるかも知れません。試され、失望し、真理から遠ざかる事態に陥るかもしれません。しかしそれは、これから使用し得うるための強靭な道具になるために必要な訓練に他なりません。一度真理に魅入られた魂は、真理の種が魂に刻まれているため簡単に真理を手放せないと思います。魂に居座り続けてくすぶっていた真理が、いつか勢いよく自己主張し、こうしてはいられないという気持ちにさせます。真理という最強の武器を一度手にしたら手放せないのがスピリチュアリストです。霊界に認められるスピリチュアリストになるためには簡単ではないということだと思います。

道具の資質として、強い信仰心と向上心と忍耐力が求められています。それほど道具としての役割は重要だからです。霊訓に導かれた人は、生まれる前に霊界にて“道具になることを希望″して決意の元に生まれてきました。だから一度は地上の宗教に惑い苦しみながらも、いち早く霊訓の輝きに惹かれ導かれました。幽界下層で救われた多くの地縛霊たちは一様に「スピリチュアリズムこそ本物の宗教」と語っています。そして皆スピリチュアリストとして働くことを宣言しています。霊界からの多くの協力者を得て、地上のスピリチュアリストは勇気百倍の気持ちです。道具として歩む地上人生は救済霊団の一員として認められ、霊的成長が促進され、最高に価値ある地上人生を歩むことになります。

私自身これまで何度か振るいにかけられながら真理にしがみついてきました。それはひとえに未熟であることと、真理の理解が浅かったからと言えます。一旦読書会から離れた人でも魂には真理の種が根付いています。どこにいても真理に添った実践努力を続けているかぎり、霊界の導きと援助が得られ、いずれまた道具としての道が開けてくるものと思います。シルバーバーチは——もっと多くの人材(道具)が欲しいのです。その道具が多すぎて困ることはありません——と言っています。本当は地上人全員がスピリチュアリストになってくれたらいいのですが…スピリチュアリズムの最終目的は「神を親とする霊的同胞世界」の実現ですから。

救われた多くの地縛霊は、ほとんど熱心なキリスト教徒です。その霊たちは、地上のスピリチュアリストを羨み尊敬していると言っています。それは地上にいるうちに本物の真理を学び、すでにイエスの道具としての道を歩んでいるからです。道具の道は崖だらけ、茨だらけの危険で困難な道ですが、霊界入りした時、「よく頑張った」とお褒めの言葉をいただきたいものです。イエスの地上への影響力が迫っているこの時、霊界でスピリチュアリズムに改宗した多くのスピリチュアリストを味方に、最大限の奉仕をしてまいりましょう。

——シルバーバーチの言葉——

「しかし忘れないでいただきたいのは、皆さん方のような地上での道具がなくては、私たちも何も為し得ないということです。皆さんは私たちに戦いのための武具を供給してくださっているようなものなのです。皆さんの力をお借りする以外に、地上には頼りにすべき手だてが何もないのです。喜んで私たちに身を委ねてくださる人以外に、道具とすべきものがないのです。

その道具が多すぎて困るということは決してありません。こちらの世界では、使用に耐えられる人物の出現を今か今かと待ちうけている霊がいくらでもいるのです。私たちの方から皆さんを待ち望んでいるのです。皆さんが私たちを待ち望んでいるのではありません。(中略)

もっともっと多くの人材——これが私たちの大きな叫びです。いつでも自我を滅却する用意のできた、勇気と誠意と率直さにあふれた男女——霊力がふんだんに地上世界へ降下して人生を大霊の意図された通りに豊かさと美しさと光輝にあふれたものにするためなら、いかなる犠牲も厭わない人材がほしいのです。」(霊性進化の道しるべ)

*なお引用についてはスピリチュアリズム普及会の許可を得ています。

「霊的観点から見る」とは

私の4人の娘たちはそれぞれ妻であり、そのうち長女と三女はすでに母親です。次女はもうすぐ母親になります。その次女の義父がコロナワクチン接種の数日後に突然倒れ、即死の状態で亡くなりました。すべての葬儀一式を終えて落ち着いた頃、電話の向こうで悲しむ義母に向かって次女は、私がよく話していた「霊的真理」を話して、義母を勇気づけていたのです。その内容には、「人間は死んでも霊として生きている」「霊界が存在する」「霊界と地上は通信できる」ことが盛り込まれていました。次女は私に、「義母には泣いて喜ばれ、お礼を言われた」と言ってきました。そして「義母に教えた内容に間違いはないよね」と確かめてきました。

私は奇跡のような出来事に、本当に嬉しくて「その通りで間違いないよ。お義母さんが喜んでくれて良かったね」と言いました。次女は青森から、旦那さんの実家である宮崎に向けて真理を発信していたのです。又すでに母親である三女は問題を抱えると、私に「シルバーバーチの霊訓」を要求してきます。三女は元々シルバーバーチファンです。少しの霊的真理は知っていますが、まだ知識レベル以下です。それでも娘たちがいつの間にか霊的真理に生活の指針を求め、また人様を勇気づけていたことに嬉しさがこみ上げてきました。

又、霊的なことは一切信じない友人は、常に未だ病気になっていない病気を心配し過ぎて、検査入院や、病気予防のために薬を先飲みするという、神経質といえる状態にありました。そして当然眠れない状態に苦しんでいました。私はそのことをずっと気の毒に思っていました。しかし最近になって、あんなに霊的知識を拒んでいたのに、公園で一緒におにぎりをほおばりながら私の話す、「死について、死後の世界について、心配や不安の感情が病気を招くこと」などの霊的知識を聞いてくれたのです。しばらくしてメールをいただき、「細かいことを気にしないようになったことで、睡眠剤を使わなくても眠れるようになった」と教えてくれました。これを機会に、心配・不安だらけの気持ちを変えて、楽天的な気持ちで過ごせてくれたら嬉しいです。霊界の導きに感謝の思いです。

そのような事態が度々あるため私は、常に霊的真理の学びを深める努力が必要です。それとともに少しでも霊性を高めたいと未熟な自分との闘いの真最中です。9月の読書会では霊的成長のための実践項目3つを学びました。その中で「霊的観点から見る」ことの重要性に魂が刺激されました。人間はこれまでの地上人生の常識によって、物質的観点で物や周りの人を見、出来事を測ってきました。霊的観点で見ることは、霊界人の立場に立って見、判断することです。長い地上人生の常識から180度視点を霊的に変えることは本当に難しいことです。いくつもの厳しい試練を乗り越えることで、やっと霊的視点に立てることになるのだと思います。私は霊的観点で見ることの難しさを最近体験し、挫折し周りに迷惑をかけ、やっと霊的視点に立つことの理解が少しだけできるようになりました。すると今まで感情的になっていたことが、‶どうってことない″と思えるようになりました。そしてすべての人は「神の子であり、霊的兄弟姉妹である」そのことを再認識することができました。その真理のたった一片を悟るにも長く大きな苦しみが伴いましたが、まだまだ浅い悟りです。真理を学び続けることで必ず理解を得ることができると確信しています。

読書会主催者が「思想Ⅲ霊的人生」を再度熟読することを勧めています。その中の「霊的視野」から一部を抜粋させていただきます。

●霊的視野とは——「霊界の人々と同じような霊的視点・永遠的視点から地上世界や地 上人を見る」ということです。そのための努力とは——「霊界人に倣って、通常の自分の見方・考え方を切り替え霊的なものにしていく、永遠的なものにしていく」ということです。スピリチュアリズムの霊的真理に基づく「霊的視野」は、人類史上、類を見ない高次元の悟りと言えます。絶えず「霊的真理」を思い出し、それに内面を一致させるための意識的な努力が必要とされます。

霊的視野は、最高次元の「霊主肉従」です。そのための第一歩が「霊的自己コントロール」、すなわち「霊主肉従のための内面的闘い」なのです。次に、霊的視野は、「利他愛の実践」と「苦しみへの正しい対処」の強力な武器になると言えます。すべての人間は「神の子」であり、「霊的兄弟姉妹」です。そのすべてに対して「霊的成長をして幸福になって欲しい」との思いが湧いてくるようでなければなりません。霊的視野を持つことで、地上世界の出来事を一段高いところから眺め、より広範で高次元の観点から判断することが可能になるのです。それは「物質世界に居ながらにして物質世界を超える」ということであり、人間一人一人に‶画期的な悟り″をもたらし、「霊的楽天性」を持つことができるのです。

また霊的視野によって「真のスピリチュアル能力」が身につき自分一人では到底かなわない大きな奉仕を可能にします。このようにシルバーバーチは——「地上人に霊的視野をもたらすことが、自分たちの使命の一つである」と言っています。そしてすべての物事を「霊的視野」から眺められるようになったとき、「霊的真理」を真に体得したことになり、自らの「霊的成長」を自覚することができるようになるのです。

(以上を抜粋しました)

「霊的視野」を読んで自分の浅はかさを実感し、反省また反省の連続です。「霊的視野」の項目には、あらゆる出来事を霊的視野から見るための実例と祈りが掲載されています。熟読しそれを参考に真理を実践努力して、「霊的成長」と「霊界の道具」という目的に近づいてまいりたいと思います。そして一人でも多くの人に真理の素晴らしさを伝えたいと思います。

——シルバーバーチの言葉——

「物質の中に閉じ込められている皆さんにとって霊的実在を原理とした物の考え方をするのが難しいものであることは、私もよく知っております。しかし、そういう考え方をお教えするのが、私たちがこうして地上へ戻ってきたそもそもの目的なのです。皆さんが人生を正しい視野、正しい焦点でとらえてくださるように導くことです。」(道しるべ)

「うわべだけで物事の価値判断をしてはなりません。私たちとみなさんとの根本的な違いは、皆さんが外面から判断するのに対して、私たちは霊の目でもって動機と目的を見抜いてしまう点です。」(道しるべ)

「いかなる問題においても、私たちは決して地上的観点から物ごとを見ないということ、地上的尺度で判断しないということ、人間的な憎しみや激情には絶対に巻き込まれないということ、往々にして人間の判断力を曇らせている近視眼的無分別に振り回されることはないということを忘れないでください。」(霊訓七)

*引用についてはスピリチュアリズム普及会の許可を得ています。

「地縛霊の救済はスピリチュアリズムの使命」を読んで

(8月2日インフォメーションより)

今地上は、かつてないほどの混乱状態・惨劇状態にあります。コロナウイルスは増々変化を遂げ、変異株は脅威を増すばかりです。世界の独裁者による人類への抑圧も脅威です。また宗教の極端な教義によって女性の人権を無視する勢力が、政権を握るという世界の動向があります。スピリチュアリズムの最終目的である「地上天国化・霊的同胞世界」の実現に、本当に向かっているのだろうかと思ってしまいます。地上の情勢とは逆に、今回のインフォメーションを読んで、スピリチュアリズムの使命は地球人類救済だけではなく、霊界下層の地縛霊にもおよび、大々的に懸命な救済活動が行われていることが分かりました。霊界では、地上人には想像もつかないような形で‶霊的大変革″が起きているとのことです。その重要な計画の一つがキリスト教聖職者の地縛霊の救済です。

 霊界下層(幽界)には、地上時代に同じ宗教を信じてきた者たちが集まって、地上時代と同じ信仰生活を送っています。間違った教義を信じ、説き、賛美歌づけの日々です。それは「永遠の霊的成長の摂理(法則)」に反しているため、地縛霊となって神の光が届かない霊的暗闇で絶望的な生活を送っているのです。こうした宗教がつくり出す‶霊的牢獄″についてシルバーバーチは、「彼らにとって相応しい場所」と言っています。そこでの聖職者たちの‶魂の苦しみ″は筆舌に尽くしがたいもののようです。そうした地縛霊本人が教義の間違いに気づき、地縛状態から脱け出したいと思わないかぎり、霊的牢獄から解放されません。そのような救済困難極まる地縛霊は、地上人以上の数があると言います。

 地上時代に間違った教義を信じることの恐ろしさが分かります。教義の洗脳から抜け出すためには、大変な勇気が必要となります。肉体の無い霊界では自殺という逃げ道がないため、地縛霊たちの苦しみと恐怖の悲惨な状況に涙がこみ上げてくると言います。そのような地縛霊にも苦しみの体験を経て「霊的覚醒の時期」がおとずれるのです。スピリチュアリズム普及会では交霊会の催しによって、その多くの聖職者たちの救済が行われています。本物の交霊会はシルバーバーチによる啓示が最後と思っていただけに、驚きと感激とで心が躍るようです。そして多くの地縛霊が救われていくその描写に‶素晴らしい″と思いました。指導霊と地上の霊媒、そして参加者メンバーの霊的融合が最高の域に達していたのでしょう。‶少しでも霊的に雰囲気を乱すものがあればできない″といった内容のシルバーバーチの言葉が思い出されます。スピリチュアリズム普及会の、霊界からの信頼度・純粋性が示されているように思います。

 長い間、霊的暗闇の中に置かれた地縛霊にとって、スピリチュアリズムは‶救いの光・希望の光″です。時期のきた地縛霊は交霊会に導かれ、霊的エネルギーに満たされた中で「霊的真理」を伝えられ、霊的牢獄からやっと解放されることになります。そのように交霊会によって救われた霊は多大な数にのぼるといいます。地上に残る人間も地上で展開するスピリチュアリズムの信奉者によって救われていかなければなりません。霊界の神庁から届けられた‶霊的真理″こそがスピリチュアリストの武器です。霊的真理の知識が、いかに重要かが分かります。霊的真理を徹底して学び、それにそって実践努力し自らを霊的に高め、同時に真理普及に邁進しなければなりません。スピリチュアリズムの最終目的である「地上天国化・霊的同胞世界」は霊的真理を手にしたスピリチュアリストにかかっています。

 イエスを頂点とした「地球人類救済計画」に参画できることは、人間にとって最高に価値ある生き方です。それは自分の霊的成長という人生の目的を達成することでもあります。苦しく・痛く・辛く・困難だらけの地上人生ですが、スピリチュアリストはその価値をよく知っています。男女共同参画を推進する日本にいて、自由に真理を学べる環境に身を置いていることに感謝の思いです。救済霊たちの苦労を少しでも減らすため、地上での真理普及に役立ちたいと思います。未熟で足りない分は霊界からの援助を得て、自分は出来る限り精一杯の奉仕をしたいと思います。

*9月読書会ではこの度のインフォメーションの内容について詳しい説明があります。インフォメーションだけでは得られない情報・感動が得られるものと思います。

 ——シルバーバーチの言葉——

「地上の宗教家は、死の関門をくぐった信者はただちに、言葉では表現できないほどの喜悦に満ちた輝ける存在となって、一切の悩みと心配と不安から解放されるかに説いていますが、それは間違いです。」(The Seed of Truth)

「宗教的頑迷さにおいて程度が同じであることから、彼らは引き合ってグループを形成することになるのです。」(The Spirit Speaks)

「私たちにとって大きな困難の一つは、多くの者が死後についての強い先入観を持ったままこちらへ来るということです。自分が想像していた世界だけが真実であり、それ以外はないと思い込んでいます。ひたすらそう思っているため、彼らは自分自身がつくり出した世界の中で生きることになるのです。」(The Seed of Truth)

「私はこちらの世界で、後悔している多くの牧師に会っています。彼らは地上人生を振り返り、自分が霊のメッセージを説いてこなかったこと、バイブルの言葉や教義だけにこだわって実践を疎かにしてきたことを後悔しているのです。彼らは、できればもう一度地上へ戻りたいと望んでいます。」『シルバーバーチの教え(下)』(スピリチュアリズム普及会)

「宗教の教義(信条)による束縛は、地上界の悲劇の一つです。それは重い疫病よりも悪質で、肉体の苦しみよりも、はるかに酷い苦痛をもたらします。なぜならそれは‶魂の病″を生み出し、霊に目隠しをしてしまうからです。」『シルバーバーチの教え(上)』(スピリチュアリズム普及会)

 *普及会インフォメーションからの抜粋と、シルバーバーチの言葉の引用に関しては普及会の許可を得ています。意見感想は私個人の見解です。

人生の目的とは

長い雨期が終わり夏本番に入りました。コロナ感染が爆発的に激増しています。皆様ご無事でありますように。コロナ非常事態宣言中に国民の声を無視して五輪オリンピックの開会式が行われました。今でも、五輪にかけるお金を中小個人企業のコロナ倒れの救済のために使われたら良かったのに…との声が多いと思います。民主主義の日本のはずなのに‶自由民主党の弱独裁化″と思うのは私だけでしょうか。しかし開会した以上、感動で世界を一体化できる成功の五輪であって欲しいと思います。これはあくまで私個人の意見です。世界の動向、日本の行方が気になります。

 パンデミックの最中、一部の世界の覇権を狙う影響力による混乱や、どの国も経済のどん底で苦しむ中、何ひとつ解決策を見出せないでいます。なぜ人間は国・民族・肌の色・宗教の違いによって差別をするのでしょう。一部の特権階級による豪華絢爛な生活と、多くの貧困階級の悲惨な生活。独裁によって少数民族への人権侵害やヘイトクライム等、文明が高度に発展しても人間の精神は進化発達の感が見えません。今こそ人間は何のために地上に生まれてきたのかを問い、精神を人生の根幹に向かい合う時と思います。

 人間は霊・霊の心・霊体という霊的要素と、肉の心・肉体という物質的要素を合わせ持った存在です。霊が主で物質が従です。その中で「霊」は人間だけに与えられた「神の分霊(ミニチュアの神)」であり、人間の構成要素の中で最上位を占めています。それゆえ地球上の生命体の中で人間は霊的に頂点に位置しています。霊的次元の長となっている以上、それなりの責任が付与されます。それは‶人間より霊的に低い生き物を愛し導く″という使命があるということです。ペットとして人間の家族の一員として生きた動物は、野生の動物より穏やかで優しく、時には人間を守ろうとします。その動物は人間の愛によって霊的に成長したことを意味します。

 この霊的知識が世界中に広まれば、かつて地上にいたナザレのイエスの言葉通り‶野獣も子羊も仲良く寝そべる世の中になる″ということです。それはシルバーバーチの言う「世界の天国化・神を親とする霊的同胞世界の実現」に他なりません。東京スピリチュアリズムサークル読書会では、『シルバーバーチの霊訓』を基にした「霊的真理」を学んでいます。「人間観」の学びを終えて、6月、7月は「人生観」を学びました。人生観は‶人間は何のために地上に生まれてきたのか″の疑問を明らかにする学びです。人間は霊的親である神より「神の分霊」を与えられているため、永遠に霊的成長をし続け、「神」に近づく努力をする存在です。しかしどこまで行っても神とは合一を果たせない永遠の進化向上の道を歩むことになります。

 霊的成長のための実践項目として、①霊主肉従の努力、②利他愛の実践、③苦難の甘受があります。①霊主肉従の努力は、お金や地位・名誉・権力という物質を中心とした生き方より、魂の向上を重視する努力を成すことで、②利他愛の実践が可能になります。物質中心主義では利己愛しか生まれないからです。利他愛とは自分より他人や動植物を思いやる心です。そして多くの苦難の体験を乗り越えることで精神は、忍耐力・寛容心・正しい生き方の方向性を身に付けることになります。それが③苦難の甘受です。その3つを実践し続けることで霊的成長が可能になり、それこそが地上人生の目的(霊的成長至上主義)です。それは次の世界(霊的世界)に渡る準備が整ったことを意味します。

 地上の宗教教義とは比べものにならない位、高度な教えです。地上にある教義の中で魂から納得できる唯一の教えです。神に祈るだけ・多くの布施を奉納し・信仰を誓い・罪を告白することで全てが許され、死後天国行きが約束される…など、霊的無知から生まれた人工の教えで魂が救われるはずがありません。自らを苦難によってカルマを清算し、多くの体験によって‶魂の琴線″に触れる生き方でしか霊的成長は叶いません。自力救済という克己努力によってのみ神の願う霊的成長が可能になります。「霊訓」に出会えた人は本当の幸せ(霊的成長)という人間の宝を手にしたと言えます。しかし霊訓はあくまで手引書です。手引書にそって実践努力という終わりのない永遠の進化向上の道を歩むのが人間の使命です。

 シルバーバーチは「神はなぜ、永遠の進化向上という終わりのない道を人間に与えたのか、今も納得できていない」と告白をしています。人間は神によってそのように創造されたということしか分かりませんが、霊的成長の階段を一歩ずつ登るごとに幸せを感じることは間違いありません。それは「霊訓」と出会う数年前の自分と、今の自分を比べてみると一目瞭然です。自分の幸せは奮闘努力して自力で達成するしかありません。地上の宗教のように他力本願では達成できないのです。「霊訓」を理解できるということは、苦難の人生こそが本当の幸せに至る道であることが納得できます。納得できるからこそ他人に「霊訓」を勧めることができます。それが霊的成長の実践項目④真理の伝道です。

 2千年前イエスは「物欲にとらわれない生き方」と「隣人愛」を説きました。それはシルバーバーチの教えの実践項目、「霊主肉従の努力」と「利他愛の実践」と同じものです。当時の人々はそれが理解できず、間違った人工の教義を作ってしまいました。それが人間の魂を霊的牢獄に閉じ込めることになったのです。そして宗教戦争や魔女の火刑という悲惨なできごとを引き起こしました。近代にいたっても戦争・飢餓・環境破壊・人権侵害・動物虐待など悪癖がおさまりません。今こそイエスが願った教え、シルバーバーチの教えを一人でも多くの人に伝えたいと思います。それが霊界の願いでもあります。

 *読書会の学習内容の詳細は東京スピリチュアリズムサークルのホームページと他のスピリチュアリストのブログをご覧ください。感想と意見はあくまで私個人の見解です。

「イエスの復活の真実」を読んで

私は若いころからイエスに関心があり、図書館で小学生向けの「聖書物語」をよく読んでいました。「聖書」そのものは難し過ぎたので理解しやすいものを選んだのです。生前のイエスが起こした奇跡や磔刑という悲劇、そして復活の物語に感動したものでした。誰もいない教会に一人で入り、十字架のイエスに手を合わせたものでした。別にクリスチャンでも何でもないのにです。イエスに何か偉大なものを感じていたのです。そして今、シルバーバーチによってイエスについての詳細を知るという幸運に恵まれました。

 キリスト教はイエスの復活から始まりました。「復活」という奇跡は、イエスが‶唯一神の子″であった証であり、それを信じた者だけがクリスチャンと認められました。聖書には、復活の他にもイエスによるさまざまな奇跡が記されています。その中で‶イエスの復活″を最大級の奇跡と考えます。しかしイエスの弟子やほとんどの人達には内心、信じられないことでした。弟子達は、イエスが生前の姿を取って現れ、直接対面し、言葉を交わして初めて「復活」が事実であることを認めました。その後2千年間にわたってキリスト教の歴史を刻むことになりました。

 現代の‶聖書学研究″の見解は、「聖書は多くの矛盾を含む人工的な書物」であることを明らかにしました。事実、歴史的事実の証拠と言える内容に乏しく、神話や他の宗教から取り入れられた記述が多く、実際には人間の手でつくられた人工の書物・後世の人間によって創作された書物であることが知られるようになりました。現代科学は、イエスの復活について「超常現象や臨死体験は脳内における主観的現象であって、実在しない」との立場に立っています。それから2千年後の現在、「シルバーバーチ」の出現によって真実が明らかになりました。シルバーバーチは「イエスの復活は事実である。復活は実際に発生した出来事である」と言っています。

 イエスの復活は、エクトプラズムによる「物質化現象」でした。スピリチュアリズムの心霊実験において、次々と他界者(死者)の生前の姿が再現されたことを考えると復活という現象は、イエスに限った現象でないことが分かります。シルバーバーチは「イエスの復活は‶心霊法則″を熟知していたイエスがそれを駆使して起こした心霊現象である」と言っています。当時イエスの弟子たちはイエスの復活が‶メシア″であることの証明と考え、弟子の一人であるパウロは、「イエスは人類の罪を背負い、十字架で死ぬことで贖罪を可能にした」としたのです。そして復活したイエスを、人類を救うメシアであると信じることによって、罪人である人間は救われるという「キリスト救済論」が形成されることになりました。

 イエスの真意は復活の事実によって、「自分は今も生きている。肉体の死後も生命は続く」ということを示そうとしたのでした。しかしイエスの願いに反して、「イエスの贖罪によって人類は救われる」という間違った考え方(贖罪説)がつくられ、それがキリスト教の正統な教えとして広まっていくことになりました。イエスは死後も霊界からの働きかけを続けますが、事態はイエスが思ってもみなかった方向に進んでいき、それがイエスに深い悲しみをもたらすことになったのです。

 イエスの本当の使命は、ユダヤ教の中に埋もれていた「基本的な霊的真理」を人々に示して、正しい生き方を促すことでした。「基本的な真理」とは「神を愛し、自分を愛するように隣人を愛する」という利他的精神、すなわち‶黄金律″のことだったのです。そしてもう一つが「物より心(魂)を重視し、物的富より霊的富を優先する」というものです。これはシルバーバーチの教えの「利他愛の実践」と「霊主肉従の努力」と同じものです。

 イエスが示そうとした「神の国」は、人間の心の向上にともなって現れる内面世界(霊的世界)のことです。イエスの生前の教えは実にシンプルなものでしたが、当時の人々は「霊的無知」が過ぎたため、イエスの真意を理解できなかったのです。イエスが説いた‶愛の教え″は、イエスの死後、‶贖罪による救済論″によって片隅に追いやられ、その間違った教義が人々を‶霊的牢獄″に閉じ込めて、宗教戦争魔女狩りなどの凄惨な出来事を引き起こすことになったのです。

 現代に至ってシルバーバーチの出現により、イエスの復活の真意が明らかになりました。幸いなことに私達は、霊訓本や普及会ホームページや読書会によって2千年前イエスが示そうとした「霊的真理」を間違うことなく、正確に、詳細に学ぶことができます。私達は霊的真理を正しく学ぶことによって霊的成長が可能になります。この特権を無駄にすることなく、価値ある地上人生を歩み、イエスの願う「真の霊界の道具」を目指して参りたいと思います。

 ——シルバーバーチの言葉——

「イエスは霊界へ戻った後、再び同じ姿を取って地上で縁のあった人々の前に現れました。これをキリスト教では‶復活″と呼んでいます。イエス以前にも死者が生前の姿で現れた例はたくさんありますし、イエス以後にも数えきれないほどあります。」(教え上)

——イエスの言葉と思われる——

神の国は、見られるかたちで来るものではない。また『見よ、ここにある』『あそこにある』などとも言えない。神の国は、実にあなた方のただ中にあるのだ。」(ルカ17章20節~21節)

 *「イエスの復活の真実」はスピリチュアリズム普及会ホームページのインフォメーションに詳細が掲載されています。なおこれら引用についてはスピリチュアリズム普及会の許可を得ています。

イスラエルとハマスの戦闘の真実

日本は島国であるゆえに他国からの侵略から逃れてきました。しかし今後は分かりません。尖閣諸島や沖縄の領土を狙い、北海道の水資源を狙う中国があります。そして北方領土に関しては、ロシアは実効支配を強め、もはや日本に返す気はないようです。日本は礼儀を重んじ、外国人にも思いやりを持って接する国です。霊的にも良質な日本人ですが、他国の凶暴で強大な軍事力に勝てるとは思えません。アメリカとの安保条約に期待を寄せるのが唯一生き残る方法かと思います。しかし約束事にも変化が伴うのが人間の宿命です。日本にとって地理的に重要なのが韓国ですが、そこのトップ・指導者・有識者は愚です。そんな中、日本の国民性を高く評価し日本に接近してくるイギリスがあります。日本の同盟関係はどう変わるのでしょう。

 中東に目を向けますと、パレスチナ問題が長い間戦争に向かう危険のタネとなっていま す。この度のイスラエルとテロ組織ハマスの衝突は、トランプ大統領が聖地エルサレムイスラエルの領地として断言したことに発します。今年5月7日イスラムラマダン最後の金曜日のことでした。礼拝のため聖地に集まったパレスチナ人とイスラエル警察が衝突したのです。東エルサレムパレスチナ人が裁判所から、聖地からの立ち退き命令が出たのが原因です。その衝突でパレスチナ人200人以上が負傷しました。そして5月10日からハマスによるイスラエルに向けてのロケット砲撃が始まったのです。

 パレスチナハマスが支配するガザ地区と、アッバス議長代表のファハタ(穏健派)が支配するヨルダン川西岸との2つに大きく分けられます。地図を見ますと2地区は飛び地になっています。5月7日のイスラエル警察との衝突が発端でハマスイスラエルへの攻撃が始まりました。中東で一番の軍事力を持つイスラエルに攻撃を仕掛けたハマスの狙いは何だったのでしょう。この度の戦争はイスラエルハマスとの戦いです。ファハタ派の関与はありません。ハマスとはテロ組織です。中東最大の軍事力にハマスは正当な手段で勝てるはずがありません。

 ハマスは子供の遊び場や病院を発射台にしてイスラエルに砲撃をしたのです。イスラエルは民間人の犠牲を恐れ、反撃の5時間前に民間人に砲撃の通告をしました。しかしハマスは女性・子供が逃げられないように人間を拘束してイスラエルに攻撃を続けました。イスラエルは攻撃を受けるばかりなので反撃をするしか方法がなかったのです。そのためイスラエルの犠牲者は20人、パレスチナの犠牲者は218人との報道です。パレスチナの犠牲の多くが女性と子供でした。そうです、ハマスは女性と子供を「人間の盾」にしたのです。

 国際的に報道される内容は「イスラエルの犠牲者は20人、パレスチナの犠牲者は218人でその多くが女性と子供」ということになり、イスラエルは国際的非難を浴びることになりました。世界の人々は「人間の盾」については知ることはありません。当然イスラエルは悪者にされてしまいました。私自身はどちらの国が悪いとの判断ができるほど知識がありません。ただハマスの卑劣な手段に強い反発を覚えるのです。幸いにも5月20日、エジプトの仲裁を得てイスラエルは無条件で停戦を受け入れ、ハマスもそれに合意したということです。しかし本来の領地問題が解決しないかぎり、本当の平和はあるのでしょうか。

 人間を、それも女性と子供を盾にするとは、さすがテロ組織所以のなせる業です。しかもイスラエルを悪者に仕向けたのです。そのハマスの真の狙いは、イスラエルの残虐性を国際社会に訴えて、全パレスチナ人の指示を得ることでした。アッバス議長率いるファハタを倒し、ハマスパレスチナの実権支配を握るためです。ファハタは穏健派でありイスラエルと裏でつながりを持っていました。ハマスは汚い手段を使って実権を握ろうとしたのです。内情の核心部分を知れば、テロ組織の残虐性が浮き彫りになります。

 資源も食料も、知識も分け合い互助の精神が行き渡った世界となるためには、スピリチュアリズムの霊的真理の普及以外に方法がないことを改めて認識させられます。スピリチュアリズムの最終目的は、世界の天国化・霊的同胞世界の実現です。そのためには政治・経済・宗教・教育の全てに霊的真理を適用するしかありません。私は安全地帯に身を置いて、せめて真理を語ることしかできません。シルバーバーチの願う「たった一人の人に霊的に目覚めてもらう」ことを目標に、スピリチュアリズムに人生を捧げたいと思います。

 ——シルバーバーチの言葉——

戦争はもとより、それが生み出す流血、悲劇、混沌、破綻といったものの元凶は「利己主義」なのです。(教え下)

人間には大霊の分霊が宿っていますが、同時に動物的進化の名残も留めています。人間の進化向上は、動物性を抑え、神性を発揮することによってなされるものなのです。動物性をむき出しにすると、戦争や紛争や殺し合いなどが起こります。反対に内面の神性を輝かせ互いに助け合うようになれば、平和と調和と豊かさがもたらされます。(教え下)

霊界側から見たとき戦争は、決して正当化することはできません。戦争は、人間は地上界を離れる時期がきたときに肉体から去るべきであるという摂理に反することになるからです。大霊の子が、よくぞ平気で神聖なる摂理を犯すものだと、私たちは呆れるばかりです。(教え下)

私たちのように地上圏に降りて仕事をしている者は、地上人が救われるためには、私たちがお届けしている霊的真理を受け入れる以外にはないことを痛感しています。(教え下)

霊的真理を知り、それを実行しようと決意したとき、そして日常生活においてあらゆる問題に奉仕と無私の精神で臨むようになったとき、地上界に平和と調和が訪れます。それはいかなる党派の主義・主張からも生まれるものではありません。大霊の子供たちが霊的真理を理解し、それを日常生活に、そして政治や経済や国際問題に適用していくことから生まれるのです。(教え下)

あなた方は国や民族の概念で考えますが、私は大霊とその子供という概念で考えることを、これまで何度も申し上げてきました。破壊のための兵器をいくら作っても、平和はもたらされません。平和を希求する声が高まり、人々が愛の奉仕にのっとって生きるようになったとき、平和が訪れるのです。私は、一つの国、一つの民族という概念はとりません。全人類が大霊の一部であり、大霊の子供であると考えているのです。大霊の摂理を適用するようになるまでは、地上界から戦争と破壊、混乱と破綻が尽きることはないでしょう。(教え下)

 *このブログの内容は私個人の見解によるものです。なお「シルバーバーチの言葉」の引用についてはスピリチュアリズム普及会の許可を得ています。