「霊的観点から見る」とは

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私の4人の娘たちはそれぞれ妻であり、そのうち長女と三女はすでに母親です。次女はもうすぐ母親になります。その次女の義父がコロナワクチン接種の数日後に突然倒れ、即死の状態で亡くなりました。すべての葬儀一式を終えて落ち着いた頃、電話の向こうで悲しむ義母に向かって次女は、私がよく話していた「霊的真理」を話して、義母を勇気づけていたのです。その内容には、「人間は死んでも霊として生きている」「霊界が存在する」「霊界と地上は通信できる」ことが盛り込まれていました。次女は私に、「義母には泣いて喜ばれ、お礼を言われた」と言ってきました。そして「義母に教えた内容に間違いはないよね」と確かめてきました。

私は奇跡のような出来事に、本当に嬉しくて「その通りで間違いないよ。お義母さんが喜んでくれて良かったね」と言いました。次女は青森から、旦那さんの実家である宮崎に向けて真理を発信していたのです。又すでに母親である三女は問題を抱えると、私に「シルバーバーチの霊訓」を要求してきます。三女は元々シルバーバーチファンです。少しの霊的真理は知っていますが、まだ知識レベル以下です。それでも娘たちがいつの間にか霊的真理に生活の指針を求め、また人様を勇気づけていたことに嬉しさがこみ上げてきました。

又、霊的なことは一切信じない友人は、常に未だ病気になっていない病気を心配し過ぎて、検査入院や、病気予防のために薬を先飲みするという、神経質といえる状態にありました。そして当然眠れない状態に苦しんでいました。私はそのことをずっと気の毒に思っていました。しかし最近になって、あんなに霊的知識を拒んでいたのに、公園で一緒におにぎりをほおばりながら私の話す、「死について、死後の世界について、心配や不安の感情が病気を招くこと」などの霊的知識を聞いてくれたのです。しばらくしてメールをいただき、「細かいことを気にしないようになったことで、睡眠剤を使わなくても眠れるようになった」と教えてくれました。これを機会に、心配・不安だらけの気持ちを変えて、楽天的な気持ちで過ごせてくれたら嬉しいです。霊界の導きに感謝の思いです。

そのような事態が度々あるため私は、常に霊的真理の学びを深める努力が必要です。それとともに少しでも霊性を高めたいと未熟な自分との闘いの真最中です。9月の読書会では霊的成長のための実践項目3つを学びました。その中で「霊的観点から見る」ことの重要性に魂が刺激されました。人間はこれまでの地上人生の常識によって、物質的観点で物や周りの人を見、出来事を測ってきました。霊的観点で見ることは、霊界人の立場に立って見、判断することです。長い地上人生の常識から180度視点を霊的に変えることは本当に難しいことです。いくつもの厳しい試練を乗り越えることで、やっと霊的視点に立てることになるのだと思います。私は霊的観点で見ることの難しさを最近体験し、挫折し周りに迷惑をかけ、やっと霊的視点に立つことの理解が少しだけできるようになりました。すると今まで感情的になっていたことが、‶どうってことない″と思えるようになりました。そしてすべての人は「神の子であり、霊的兄弟姉妹である」そのことを再認識することができました。その真理のたった一片を悟るにも長く大きな苦しみが伴いましたが、まだまだ浅い悟りです。真理を学び続けることで必ず理解を得ることができると確信しています。

読書会主催者が「思想Ⅲ霊的人生」を再度熟読することを勧めています。その中の「霊的視野」から一部を抜粋させていただきます。

●霊的視野とは——「霊界の人々と同じような霊的視点・永遠的視点から地上世界や地 上人を見る」ということです。そのための努力とは——「霊界人に倣って、通常の自分の見方・考え方を切り替え霊的なものにしていく、永遠的なものにしていく」ということです。スピリチュアリズムの霊的真理に基づく「霊的視野」は、人類史上、類を見ない高次元の悟りと言えます。絶えず「霊的真理」を思い出し、それに内面を一致させるための意識的な努力が必要とされます。

霊的視野は、最高次元の「霊主肉従」です。そのための第一歩が「霊的自己コントロール」、すなわち「霊主肉従のための内面的闘い」なのです。次に、霊的視野は、「利他愛の実践」と「苦しみへの正しい対処」の強力な武器になると言えます。すべての人間は「神の子」であり、「霊的兄弟姉妹」です。そのすべてに対して「霊的成長をして幸福になって欲しい」との思いが湧いてくるようでなければなりません。霊的視野を持つことで、地上世界の出来事を一段高いところから眺め、より広範で高次元の観点から判断することが可能になるのです。それは「物質世界に居ながらにして物質世界を超える」ということであり、人間一人一人に‶画期的な悟り″をもたらし、「霊的楽天性」を持つことができるのです。

また霊的視野によって「真のスピリチュアル能力」が身につき自分一人では到底かなわない大きな奉仕を可能にします。このようにシルバーバーチは——「地上人に霊的視野をもたらすことが、自分たちの使命の一つである」と言っています。そしてすべての物事を「霊的視野」から眺められるようになったとき、「霊的真理」を真に体得したことになり、自らの「霊的成長」を自覚することができるようになるのです。

(以上を抜粋しました)

「霊的視野」を読んで自分の浅はかさを実感し、反省また反省の連続です。「霊的視野」の項目には、あらゆる出来事を霊的視野から見るための実例と祈りが掲載されています。熟読しそれを参考に真理を実践努力して、「霊的成長」と「霊界の道具」という目的に近づいてまいりたいと思います。そして一人でも多くの人に真理の素晴らしさを伝えたいと思います。

——シルバーバーチの言葉——

「物質の中に閉じ込められている皆さんにとって霊的実在を原理とした物の考え方をするのが難しいものであることは、私もよく知っております。しかし、そういう考え方をお教えするのが、私たちがこうして地上へ戻ってきたそもそもの目的なのです。皆さんが人生を正しい視野、正しい焦点でとらえてくださるように導くことです。」(道しるべ)

「うわべだけで物事の価値判断をしてはなりません。私たちとみなさんとの根本的な違いは、皆さんが外面から判断するのに対して、私たちは霊の目でもって動機と目的を見抜いてしまう点です。」(道しるべ)

「いかなる問題においても、私たちは決して地上的観点から物ごとを見ないということ、地上的尺度で判断しないということ、人間的な憎しみや激情には絶対に巻き込まれないということ、往々にして人間の判断力を曇らせている近視眼的無分別に振り回されることはないということを忘れないでください。」(霊訓七)

*引用についてはスピリチュアリズム普及会の許可を得ています。