死について(死生観)

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●人間観…人生観…死生観…死の直後…幽界…霊界…再生観    
人間がたどる道筋の「死について(死生観)」を学びます。

霊的事実に基づいた「死」とは何か。人間について(人間観)のページで人間の構造を学びました。人間は肉体と霊体の重複構造になっており、その二つは半物質・幽質(エーテル)という接着剤のような役割をしているものによって融合しております。それは霊視をすると銀色に光っているのでシルバーコードと呼ばれています。そして毎夜、シルバーコードが紐状に伸びて二つの体が繋がったまま肉体を地上に置き去りにして、霊体だけが霊界を訪れています。それを幽体離脱といいます。

幽界での用事が済むと朝方、霊体は肉体に引き戻され二つの体は融合し、地上での生活を営みます。そのように幽体離脱は誰もが体験していることですが、変な夢として記憶に残っているだけで正確に思い出せる人は霊能のある人だけです。

死というのは二つの体を繋いでいるシルバーコードが完全に切れて心臓が停止した状態をいいます。脳死は物質である脳が故障しているため、肉体への連絡が遮断された状態をいいます。したがって脳死でも心臓が動いている以上、本当の死ではありません。脳死から回復し元気になった事例は世界中にあります。シルバーコードが完全に切れて心臓が停止すると、霊体は霊界へ赴き肉体は朽ち果てます。

霊体はその人の個性をそのまま携えたまま霊界で生き続けます。地上でいろいろな体験を積み霊的に成長した分、それに見合った霊界層に引き寄せられます。地上でいくら皆から慕われ偉い人物とされた人でも、霊界では内面の霊性が一目瞭然です。少しもごまかされません。地上でどのような生き方をしたか、どれだけ霊的成長を成したか・・・それだけが霊格を決めるのです。摂理(法則)はごまかせないのです。

また霊体には病気も身体の欠陥もありません。健康を取り戻しどこへでも自由に行けます。霊界では、先に死んだ両親や知人や愛した人との再会が実現します。地上でペットを愛し可愛がった人はペットとの再会、同居も叶います。そして霊界の一番低い界層である幽界でさえも、地上の絶景にかなわないほど美しい世界です。霊界を進化向上するごとに自由と美は増して行きます。

地上では死は、不幸なもの・悲しいものと忌み嫌っておりますが、実は死んだ人は霊界で幸せに生きていることが分かりました。物質世界ならではの厳しい試練の人生を卒業して自由で美しい世界の住人になったのです。霊界はこの世と重複していて同じこの場所にあります。「今、死んだ人がそばに居たような気がする」「死んだ人の声が聞こえた」という霊体験は山ほどあります。この世とあの世の二つの世界は現実にインスピレーションという形で交流しているのです。

したがって死を恐れ、悲しみ、忌み嫌うのは間違いです。シルバーバーチは、「死」は喜び・希望であり、地上人生を耐え抜いた「ご褒美」であり新しい人生の出発・霊界人生の始まりであり、祝福すべきことと訓えております。もっともそれは地上時代に普通善人といわれる人の例です。善人も極悪非道の人生を歩んだ人も同じとはいきません。摂理の法則が(因果律)働き、その人に見合った霊界層に住むことになります。摂理は完全平等・完全公平に数学的正確さで機械的に働きます。偶然も特別の免謝もありません。

これまでの宗教の教えや常識とは違いすぎて驚かれるでしょうが、地上人生を何度か再生しその後霊界人生を3千年生き、今は超高級霊となった霊からの現地報告です。地上人生も霊界人生も知り尽くした、高級霊の実体験を伴った訓えです。人間を始めたばかりの人類には知り得るはずはなく、霊界の低層界に住む低級霊にも知り得ない霊界の知識です。

「死について(死生観)」を終わります。次回は「死について(死生観)の補足」をお送りいたします。最後にシルバーバーチの言葉を掲載いたします。なおこれらの引用にあたっては、スピリチュアリズム普及会さんの許可を得ています。

「死ぬということは、物的身体のオリの中に閉じ込められていた霊(真の自我)が自由を獲得することです」(シルバーバーチ

「死とは第二の誕生であること、生の自然な過程の一つであること、人類の進化における不可欠の自然現象として神が用意したものであることを理解していただきたいのです。死ぬということは生命を失うことではなく、別の生命を得ることなのです」(シルバーバーチ

「そもそも死というのは少しも怖いものではありません。死は大いなる解放者です。死は自由をもたらしてくれます。皆さんは赤ん坊が生まれると喜びます。が、私たちの世界ではこれから地上へ生まれていく人を泣いて見送る人が大勢いるのです。同じように、地上では人が死ぬと泣いて悲しみますが、私たちの世界ではその霊を喜んで迎えているのです。なぜならば、死の訪れは地上生活が果たすべき目的を果たし終えて、次の霊界が提供してくれる莫大な豊かさと美しさを味わう用意がこの霊に具わったことを意味するからです」(シルバーバーチ