肉食について

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古来日本はコメを主食とし、魚介類と野菜といった神の意図された質素で健康的な食事をしてきました。それが戦後GHQの来日によって日本の食生活が大きく変わりました。今では肉食が当たり前であり、経済成長とともに贅沢三昧の食事をし、食べ残しを捨てるという悪態にまで至っています。特に霜降りの牛肉は高級であり、各地がブランド肉にこだわり宣伝することで、高値で売られています。先進国ほどブランド肉に食費をかけ、贅沢三昧の結果、肥満で苦しむという皮肉な結果になっています。その一方で毎日の食事にもありつけず、骨と皮だけになって飢え死にしていく多くの子供たちがいます。

先進諸国の人々が肉食をするためには、多くの家畜の餌を生産しなければなりません。それには人間の食べる穀物の10~20倍もの餌が必要とされます。貧しい国の人々は、先進諸国の人々の肉食を支えるために家畜の餌を生産します。その穀物は自分たちが丹精込めて作ったにも関わらず、自分の口には入らず、地主によって先進国に輸出されます。先進諸国の人々の口に入れる家畜の餌にするために・・・です。人間が肉食を止め、その分の穀物を貧しい国に回せば、地球上の飢えの問題はいっきに解決すると言われています。

‶人間は万物の霊長″と勝手に間違った優越感を抱き、平気で生命ある動物を殺しています。殺される家畜は人間と同じく‶痛みも苦しみも感じている″のです。賭殺場に運ばれる家畜は自分が殺されることを知って怯えているのです。狂牛病鳥インフルエンザや豚コレラ口蹄疫等の伝染病・感染症の被害者は家畜業者でも消費者でもなく、家畜自身なのです。それによって損害を被る業者は、生命ある動物を殺したという摂理に背いたことの、当然の報いということになります。

人間は地球上で唯一、永遠の霊的個性が与えられ、他の創造物よりも進化しています。その事実は、人間はそれ以下の進化の低い生き物を愛し、援助し、霊的進化に貢献するという使命があることになります。進化の上位にある人間が先に動物を愛することで、人間の子供がそうであるように動物も人間に愛を返してくれます。こうして地上に愛の世界が拡大していきます。神によって造られた動物を人間に殺す権利はありません。動物に対する残虐さや肉食習慣は、地球人類の霊性のレベルの低さを表しています。

シルバーバーチは「肉食はアルコールやタバコと同様、人体の質を低下させる」と言っています。地上では、霊は肉体を通じて自我を表現しています。肉体の質が高ければ高いほど、当然‶霊″の表現も大きくなります。永遠の生命を持ち進化し続ける人間は、地上にいるうちは肉体の質も重要な意味を持っていることになります。肉体の質が向上すれば多くの病気はおのずと減少していきます。神は人間を本質的に‶ベジタリアン″として造られています。

私はかつてパグ犬を飼っていました。家族同然で可愛らしく、よくなついて、私の心労を癒し孤独から救ってくれました。愛犬家・愛猫家はどなたも動物を家族と思って共に暮らし、ペットが病気になれば心底心配し病院に連れて行きます。そういう環境で育った動物は野生の動物よりも霊的に成長しています。その証拠にペットは主人である人間の危機を救ったり、他人に助けを求めたり……というニュースをよく見かけます。ペットは人間の愛によって霊的進化向上を助けられているのです。家畜もペットと同じく人間の愛によって進化するように造られています。肉食がなければ人工的に家畜の数を増やす必要もありません。その分の穀物で貧しい国の人々が飢えることもなくなるのです。

人間の常識・地上の宗教では地球上の悪幣が無くならないのは現状を見れば分かります。物質中心のこの世では物・お金・権力・地位がものをいいます。当然それらの奪い合いにより戦争・飢餓が生じ一部の金持ちと、多くの貧困者の格差が大きくなります。人間はもはや神の摂理にそって生きる方法しか残されていません。その最良の見本が霊界です。霊界はお互いがお互いのために奉仕し合う美しい世界です。それが霊界通信によって地上に降ろされた「シルバーバーチの霊訓」によって知ることができます。正しい霊的真理・霊的知識を学び、それにそった正しい生活によってでしか本当の幸福は得られないのです。

今地上は‶新型コロナウイルス″が拡散し、パンデミックを引き起こそうとしています。原因は中国武漢市場に売られているコウモリであるとか、武漢近くの生物化学兵器研究所からウイルスが漏れたとか、情報が錯そうしています。いずれにしても、霊的無知から生じる人間の思念・言動が招いた結果と思われます。人類は霊長類と自負するなら、いい加減肉食を止め、動植物を含めた地上の平和を希求するべきと思います。コロナ感染もいずれ収束を迎えると思いますが、一日も早く「霊的真理」が人類の常識となることを望んで止みません。

——シルバーバーチの言葉——
「理想をいうならば、霊媒(*スピリチュアリストは、みな神の霊媒です)は大地からの産物のみに限るのが好ましいと言えます。」(霊性進化の道しるべ)
「人間は動物を食するために地上に置かれているのではありません。(人間の)身体的構造を見てもそれが分かります。全体としてみて、人間は肉食動物ではありません。」(新たなる啓示)
「動物を殺して食べるということに罪の意識を覚える段階まで魂が進化した人間であれば、いけないことと知りつつやることは何事であれ許されないことですから、やはりそれなりの報いを受けます。その段階まで進化しておらず、いけないとも何とも感じない人は、別に罰は受けません。知識には必ず代償が伴います。責任という代償です。」(語る 230~231)

*なおこれらの引用についてはスピリチュアリズム普及会の許可を得ています。

 

追記

——赤ちゃんさんからの‶鶏肉はどうなのでしょう?″というご質問に対して——

基本的に生命は全て神が造られた以上、神のものです。人間に動物を創造できません。ですが、人間は物質世界に生まれた以上、物質で栄養を摂取して生きていく宿命があります。そこで、殺して食する動植物に対して、動植物の霊性の程度で食するものを決めるしかありません。人間に飼われ生活を共にした動物は、愛情を注がれることにより、霊性が向上することになります。ペットの犬や猫は、人間の心を癒したり、時には人間の命を救うといったことをします。それが霊性の向上を意味します。一般に霊性の高い動物を順に並べると、犬・猫・牛・豚・鶏・小鳥や魚・・・となります。あくまで人間に飼われて愛情を注がれ、自らに愛情の芽生えが生じた動物に限ります。野生の動物は人間の愛情を知らないため、人間を恐れ牙をむき襲ってきます。霊性の芽生えた動物とは、性格が穏やかで愛情には愛情で返すようになった動物のことです。そのため、犬・猫が人間のペットとして多く家族同然として生きたため、霊性が高くなりやすいということです。ちなみに私は鶏肉も野生動物も食べません。魚肉は有難くいただきます。いずれにしても魚でも植物でも生命を食することになりますので、感謝の思いでいただくのが神へのマナーでありベストと思います。また命を捧げてくれた動物への感謝も大事と思います。   ご質問ありがとうございました。

 

赤ちゃんさんへ

鶏は哺乳類ではありませんが、生命あるものは全て万物創造者である神のものです。霊性の上下に関係なくです。しかし人間は物質世界で生きる以上、物質世界にあるものを食して生命を維持するしかありません。野菜を多くし魚を少しいただくのが理想的と思います。抗生物質やストレスを与えられた動物を食するのは、人間にとって健康が心配ですし、動物そのものに苦痛を与えることになります。いずれにしても鶏でもスッポンでもなるべく食べないように心掛けるのがよいと思います。でもこの世で全ての肉を拒絶することは無理と思います。鍋にした時に出る肉のエキスや、餃子に入っているひき肉などは、感謝でいただくしかないと思います。家族と同居の場合はある程度の肉食は仕方ない時があります。バターや乳製品を食べても動物に苦痛はありませんので、人間の健康を考えて量は控えた方がよいと思います。食された動物が死後成仏できないということはないと思います。動物の霊はその種の類魂に戻るだけです。摂理に反するのは人間の考えと行為です。その知識を知っていながら反すれば、摂理違反の度合いも大きくなります。野生の動物は生命の維持と、種の繁殖という動物本能で獲物を食べますので、それ以上の捕獲はしません。地上世界で霊的に上なのが人間です。霊性の優れた人間は、霊性の低い動物を愛し導くのが使命です。シルバーバーチは今世の人間にすべての肉食を禁じるのは無理なのをご存知です。その上でせめて、知性の優れた哺乳類の食を禁じたのです。後は食する人間の霊性による判断で決めることです。‶ホリスティック健康学・栄養学″‶ホリスティック健康医学入門・ホリスティック健康学入門”(ホリスティック医学・健康学研究所出版)をご参照いただけたらありがたいです。また‶スピリチュアリズム普及会″‶東京スピリチュアリズムサークル″にご質問されたらご納得いただけると思います。以上がこれまで学んできたことをお伝えしました。説明が不十分であれば申し訳ありません。